前回の記事でもお伝えしたとおり、抗がん剤治療にはプロトコールというものが存在し、どの治療法で進めていくかを決める必要がある。
なんとなく抗がん剤を決めてなんとなくこれを打つ〜ではダメなのです。
色々な実験や、過去の猫ちゃんたちの治療の結果や色々な研究の成果の積み重ねの結果「この流れでやると成績がめちゃいいぞ!」というものが導き出されているので、猫ちゃんたちに感謝をしながら
「どのプロトコールで進めていくか」をしっかりと定めて、それをしっかりこなすのが大事と思います。
先生的にポポロンに最適と判断してくれたのが
COPプロトコール
一般的なやつ!
シクロホスファミド(エンドキサン)
オンコビン(ビンクリスチン)
を交互に打っていって、毎日プレドニゾロンを口から投薬。という感じ。
シクロホスファミドを打って、毎日ステロイド2錠を飲ませて、一週間経ったら血液検査
問題なければオンコビン、毎日ステロイド1錠を飲ませて、一週間経ったら血液検査
問題なければシクロホスファミドを打って、毎日ステロイド半錠を飲ませて、問題なければオンコビン
その中で毎日ステロイド1/4錠を飲ませて、一週間経ったら血液検査・・・
という感じで、ステロイドを毎週減らしていきつつ、抗がん剤を合計6回ずつ、打っていく。
長い戦いだ〜。
猫の抗がん剤治療は副作用は少ないとは言われているが・・・
本当にそうなのか・・・?
いうて、副作用の記述がめっちゃあるということは、ある時はあるんだよな・・・・
そこがとにかく心配で先生に何度も確認をした。
すると先生はこう伝えてくれた。
QOLとは・・・
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QOL(クオリティ・オブ・ライフ)つまり生活の品質。
極端にいえば、抗がん剤をギリギリの限界量で打つことで24時間ゲーゲー吐いて、大好きな飼い主と遊ぶこともできず、好きなご飯も食べられない、散歩もキャットタワー登りもできない・・・
なんてことになってしまっては、動物として・・・生きていて辛いだろう。
だからこそ、動物の抗がん剤治療における最重要点は
「いかに生活の質を落とさないか」
にかかっているのだ。
正直なところ、完治・・・は難しい病気。
基本、治らないものとされている。
それならば、たとえ短くても
「その子が心から幸せな時間」が少しでもある方がいい。
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そういう考え方だ。
だから完治を目指すというよりは
「幸せな時間を作ってあげる」
「幸せな時間を一緒に過ごす」
この考え方を持って治療に臨めると、心構えができると思う。
絶対治す〜!!!
という気持ちも大事だが、本音は現実との乖離もある。
無論僕がそんな考え方をすぐ許容できるメンタルなわけもなく、、、笑。
しかし、これらも、もしかしたら闘病の中で、少しずつ変わっていく部分なのかもしれない。
変わっていけたらいいなと思いながら、変わってしまったら、寂しいな、とも思う。
まだ始まっていないのにこの葛藤。
まだ始まっていないのに、この気持ちのざわめき。
でもね
全てはポポロンのために
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やるしかないのです。
猫の抗がん剤のテーマ。「QOL」これはまさに僕の猫たちとの暮らしのテーマだ。
「最高に幸せな時間のため」
今までだって、ただそうしてきた。
寒空で捨てられてて、クッソオンボロ激狭アパートに連れ帰って
2歩走れば壁にぶつかる狭い家で、逞しく育ってくれた。
でも、もっと走らせたい!一緒に鬼ごっこしたい!
その一心でマンションも買った。
「外出してあげたいのに出してあげられない・・・でもどうしても出してあげたい・・・せや!!!」
で家の中に庭作るし
でもそれだけじゃ飽き足らず・・・・
階段を駆使して鬼ごっこしたい!上下運動させたい!
100%自分で猫のために考えた家に住みたい!
その一心で家も建てた。
家を建ててからも、無人島でみんなで暮らしたいし、老後は山買ってでっかい平屋で安全に鬼ごっこしたいし・・・
まだまだ僕の妄想猫夢物語は途中なんだ。
僕の原動力はいつだって、猫。
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やることは変わらねえよ。
今まで、猫たちのために全てを捧げてきた。
時間もお金も、頭の中のキャパも全部!
でも、それの何億倍も、猫たちに、幸せをもらってる。
だから僕は猫のために恩返しをし続ける人生を選んだんです。
今までは家とか環境とかおもちゃとか、わかりやす〜いことをしていた。
それが今日から、抗がん剤治療、”闘病”という、今まで経験のない、ちょっと特殊なものに変わるだけ。
そう。それだけのこと。
「猫を幸せにする」「我が家の猫を世界最強に幸せな猫にする」
という点で、何も変わらん
やるよ。
それで、ポポロンが幸せな時間を1秒でも長く、過ごせるなら。
猫マスター僕。決意しました。
次回
・・意気込んだ直後、抗がん剤の注意点がなかなかに鬼畜で早速心が折れる
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このブログは僕自身の精神を守るため笑、取り乱して文脈や情報がごちゃごちゃにならないようその日その日、当日に書き綴ったものを後日修正し、時系列をずらして書いております。
闘病の当日に書いた日記や想いをもとに少しでも読みやすくなるよう丁寧に書き直し、一人でも多くの方に伝わるように努めています。
日記を見返しながら書く作業、闘病や辛い想いを2度経験しているようで辛い日もありますが、どんなに辛い日々だとしてもポーチーとの大事な毎日です。
遅筆になり不思議なところで日を跨ぐこともあるかもしれませんが、どうかご容赦いただければ幸いです。
この闘病の経緯を知りたい方は、こちらから読めます。
何か力になりたい!そう思ってくださっている方へ
![](https://rikkusora.com/rikku/wp-content/uploads/2024/06/po.001-1024x576.jpg)
「どうにかポポロンくん、響介さんの力になりたい!」
その一心から僕が関連している企業様や出版社様へ、お守りや物資をお送りしようと思ってくださっている方が多く感謝の気持ちでいっぱいです。
・・・が、出版社は僕の所属事務所!とかではないため、大量に物資が届いてしまうとお仕事のご迷惑になってしまったり、大変なことになってしまいます。
そこでそれらの対策として、大変心苦しくはあるのですが、処分に困るものや、消費が大変なものがたくさん届いてしまうのを避けるため、フォロワーさんからのアドバイスも受け、お気持ちは「投げ銭」形式で行って頂ければ幸いです。
下記リンクからApple Pay、クレジットカードなどで500円〜お支払いが可能です。
再三お伝えしますが、これは「治療費を分けてくれ〜!」という旨のクラファンのようなものでは断じてございません。
治療費は自分で出します。出せます。投げ銭0でも問題ありません。
あくまで、皆様の善意を受け取る場がご用意できないか「結局何もらうよりもお金が一番応援になるよ!なんでもするよ!」というたくさんのご意見をフォロワー様方から頂けたので現状善意を受け取れる最善方法だと思っております。
気持ち的には「ブログためになったよ〜」的な、読了的な感覚でいて頂けるとなんとなく気が楽です笑。
毎日の様子を投稿できるよう頑張ってまいります。
毎日、読んでね。