約3か月。たった3ヶ月。しかしそれはとても長い3ヶ月だった。
この「3ヶ月」という期間。それは
新居に慣れるまでにかかった期間
「家に懐く」と言われている猫。
長い時間がかかるのはある程度想定していたが、割と度胸のある我が家の猫たちは意外と早く慣れるんじゃ?なんて希望的観測で待機していたが、結局のところ、全員が新居に慣れるまでには想像の何倍も時間がかかってしまった。
リュックは割と早く慣れてくれたのだが、実際のところは
ピンポンや、ちょっと大きな音などが立つとびっくりしてベッドに隠れてしまうような生活が続いていた。
やはり表向き慣れたように見えても心はまだまだ不安なのだろう。僕ら飼い主はそう言った猫のメンタル面もしっかりサポートしていかねばならないのだ。
「猫は強がる動物」
見た目だけに騙されてはいけない。
ずっと一階に降りてこれなかったけど、やっと降りてきた〜!はいオッケー!とはならないのだ。
猫はそんな単細胞的な思考ではない。必ず裏があり、必ず何かを隠している。
猫と暮らすとはそういうことなのだ。
痛みも隠すし、不安も隠す。猫はそういう生き物なのだ。僕たちがいかに猫たちをしっかり見ていられるかが、大きな鍵なのだ。
今回は、一階に降りるのを怖がっていて、一向に降りてこられなかったが、先日ようやくやっとの思いで降りてこられたソラ姫の話をしようと思う。
僕がただのアホの飼い主なら「わーいみんな降りてきたこれでハッピー!パーリナイ!」
で終わりだろう。しかし!
僕は猫マスター。下僕の王なのだ。
こんな時こそ油断してはいけない。これはただあくまで「降りれるようになった」だけだ。
猫たちの些細な行動や、機微を見逃すな・・・!
それを体現するようなとてもわかりやすい事案が発生した。
降りてこられるようになった翌日の出来事

おわかりいただけるだろうか。
ソラ姫「いや〜一階っていいところね。みんながいいって言ってたのも頷けるわ。」
的な顔でくつろいではいるが、僕から離れようとはしないのだ。

ソラ姫「別に怖いとか不安とか別にないわよ。ちょうど手があったから顎置きに使ってあげてるだけで・・」
という表情だ。
しかし
「じゃ、じゃあ・・・」
と、テレビのリモコンを使いたいのもあり、手を動かしてみると

ギロッ
ヒエッ・・・・
写真では伝わらないだろうが、僕の腕の筋肉が微妙に動いただけで顎を使い僕の腕に2tくらいの重さをかけて動きを静止しようとしてくるのだ。

ソラ姫「・・・べ、別に離れてもいいのよ・・・でもあんたが離れないのは私の顎が乗ってるのが気持ちいから味を占めて手を退かさないだけでしょ?そうなんでしょ?」
そうなんです。くっついてたかったのは僕なんです。ありがとうございます。顎、気持ちいです。ありがとうございます。
こうして、意地でも離れることを許してくれないのだ。
いや、あくまで僕が離れたくないのだ。
こういう猫の細かい気持ちに気付いて、一緒にいてあげたり、過ごし方を微妙に変えたり。
こんなちょっとの行いが、猫たちのストレスを減らしていくのだ。
猫と暮らすというのは、ご飯をあげて、たまに病院連れて行って、たまに遊んで、だけをやってればいいってもんじゃないんです。
猫と暮らしたければ、自分が猫になれ。
どんな時でも猫ファーストであれ!僕はみんなのために、命をかけて体の部位を捧げます!
本当の意味でみんなが新居に慣れるまで僕はとことん付き合います!
次回
乞うご期待