いやはやとんでもねーニュースを目にしましたので、なんとなく記事にします。あんまりこういう記事は書きたくないのですけどね・・・。
過去の自分を振り返りながら、皆様に伝えたいことを書いていきます。
ローンで動物を買うこと
目に入ったニュース。それはどうやら
「猫(に限らず動物)をローンで購入して、そのローン支払いながら動物の医療費や食費を払うのが困難」
というもの。
いや、まずね、これいうと怒る人もいるかもしれないんだけど、
金がない人は動物を飼うな。買うな。
無理なんだよ。金銭的にある程度は余裕がないと。無理なんです。
病院代は絶対にかかる。食費だって掛かる。おもちゃも何もかも。人間だってそう、生きているだけで、お金がかかります。
「想像してたより掛かった」って、それこそ今やネットでどのくらい掛かるかなんてすぐに分かるのにね。
僕だって公開してます。
まず最低限
・ご飯代
・トイレ関連
・定期的なおもちゃ交換
・年1,2回の定期診断やワクチン代定期検診等
そして
・緊急で手術や病院費用必要になってもいいように、まとまったお金を動かせるようにしておく
こんな状況じゃない人は、ダメだと僕は思っています。
手術になれば大きなお金もかかります。薬を飲むとなればそれにもかかります。
手術等になってから、お金をどうしようなんて考えてる人は動物と暮らしちゃダメです。
以上のことから個人的にはローンで動物を買うべきではないと思います。お金を用意した上で、夢を叶えましょう。
「まとまった」お金の目安は?
ワクチンが一回5000〜1万円、再診料が、、薬が、、、ご飯が、、、トイレが・・・・・
いろいろありますが、総合して
猫が17年以上生きるとして、生涯必要経費は約140万円くらいと言われているらしいです。
これをきいてどう思いましたか?
正直そんなに高くないと思います。むしろ安いのではないでしょうか。
これを見て高いと思ってしまう人はそもそも動物と暮らすのは難しい気がしてしまいます。
平均的な一生分のお金は最低限手元にあるか、用意できる環境があればひとまずは安心して過ごせると言えるのではないでしょうか。
とはいえそれ以上かかることだってありますし、僕みたいに猫のためにおもちゃ買いまくったりいいご飯与えようと頑張ったり、挙句家買ったりしてたらそれはもう際限なく上がって行きますけど
少なくとも僕はそのくらいの気持ちは最低限持った上でみんなと暮らしています。
もちろんどんな人にも動物と暮らす権利があると思います。
そこまで金銭的余裕はがないけど偶然捨て猫を拾った、餓死しそうなところを助けた、
出会い方はそれぞれたくさんあると思います。
しかしそれで共に暮らすようになった以上、自分の生活以上に、猫たちのためにお金に余裕を持たないと、せっかく出会えた猫達を不幸にしてしまうことになります。
「お金を無限に持ってる大金持ちだけが動物と暮らせるんじゃ!貧乏人は黙っとれ!」
と言ってるわけではありません。
「動物に自分の持てる最大限をきちんと注げることができる人」という意味です。
自分の暮らしが圧迫されたから、遊べないから、好きなものが買えないから捨てる、思ってたのと違う、なんて意味わからんのです。
猫マスターのお仕事「音楽家」と、貧乏時代の僕。
過去にTwitterで今回の記事のようなお金絡みの話をしたところ
「金がある奴の意見だ!誰でもそんなに金持ってると思うな!どんな人にも猫飼う権利はある!」とか言われたこともありますが・・・
いいえ、お金がなければ、というかお金をかけられる覚悟がないのならば、共に暮らすべきではないです。
かくいう僕も「音楽家」というクソ不安定で内情は大半の人が貧乏暮らししている業界で生きています。
正直に言ってみんなを迎え入れた当時(23歳くらいの時)は年収も同年代より遥かに低く(ワンチャンフリーター以下)避妊去勢やワクチンなど最低限のことはもちろんしてあげていましたが、金銭的余裕がなかったため、当時万が一突発的な病気があったら場合対応できなかったと思います。
「偶然」みんなが健康体で、病気をしないでくれたおかげで、今があるというだけかもしれません。
ある日、我が家の猫たちに一度だけノミが発生してしまったことがありました。(ブログでも初情報)その際全員を病院に連れて行き、全員を治療、そして薬を塗ってもらい、通院、を繰り返していた時期がありました。
耳垢がひどくなってしまった子もいて、週に2回ほど通院し耳のお掃除、お薬、、
毎回1万円前後かかりました。1匹につきです。
自分のご飯と猫のご飯でやっとの当時の僕にとってはパパッと払うのは厳しかったのですが、
なにも考えず「とにかく猫達を治したい!」その一心でとりあえず即座に天下のプロミス大先生にお金を借りに行き、猫たちの治療費を分割で払っていました。
大金を失うこと、お金を借りる事に全く躊躇も心配もなく、とりあえず借りて足りるなら借りるか〜的な感覚でした。あくまで猫ファースなのは昔からなので…(借金はよくありませんがね・・・)
無事完治し、キレイキレイになって帰宅。
みんなもそれがきっかけで大きな病気等するということもなく、ホッと肩を撫で下ろしましたが、、
すぐにこう思いました。
「いや、これまたノミ発生したらまた金借りなきゃいけない…。ノミでこれか・・・・・万が一何か手術が必要な病気になったら…」
とゾッとしました。
その時貧乏な僕は
「金が、なきゃダメだなんだ」
はっきりとそう思いました。
「金より愛だ」そう言いたい方はたくさんいると思います僕もそう思うこともあります。
でも
「お金がなければ愛することもできない」んです。お金がなくて、死なせてしまったら、愛することもできないんです。
だから僕はお金がない自分が、こんなに可愛い愛しい世界一可愛い猫達と暮らしていることに最強に腹が立ちました。
それからというもの、僕は音楽家という特殊な仕事ということもあり、死に物狂いで、猫たちの生活を安定させるために頑張りました。
その結果翌年翌々年くらいからは今では同世代よりは遥かに(?)多いお金が稼げるようにはなりました。
でもそれも、ラッキーだっただけです。その稼げていない期間にみんなに病気とかがもしあったら、またお金を借りなければ治療もできないし、足りなかったかもしれない。通院すらままならなかったかもしれない。
それに音楽という仕事は不安定。不安定なタイミングでなにかあったら…そう思うと気が気でなくて、出来るだけたくさんの収入源を、と思い副業もいくつか始めました。
おかげで今では猫たちに何かあっても、お金の心配など一切せずに治療に専念できます。
お金で思考が鈍って、治療が遅れる、なんてこともあると思います。
お金がないとね
「今連れて行って、結局なにもなかったらお金だけかかるのかあ、それならもう少し変化でたらでいいよね」
そんな思考になったりするものです。
でもそれじゃダメなんです。
僕はお金が本当にない生活で猫と暮らす経験と、お金がある程度はある(全然お金持ちとかではないですよ汗。あくまで昔よりは、という意味です汗)状態で猫と暮らす、というのを体験してる意外と数少ない人種だと思います。
ノミ治療くらいでひいひい言ってた僕でしたが
リュックに肥満細胞種が見つかってしまった時はお金の心配なんて一切する事なく治療に専念できました。
おかげでスピード感もあって、無事完治。
その直後になんと全猫ウイルス感染という地獄を味わいました。
10日間連続で通院しました。薬、診察、インターフェロンに夜間診療、そりゃもうお金がかかりましたが、お金の心配は一番最後。無事完治しました。
しかしそれが落ち着いた瞬間すぐにソラがストレスとアレルギーから粟粒性皮膚炎になってしまい、2週間通院…
この1ヶ月ちょっとで猫たちだけで100万円くらい使いましたよ。通院はもちろん、手術、治療、薬、ケージを新たに買ったり、エリザベスカラー買ったり、色々含めて。
こうやって、何の予兆もなく、急にまとまった出費が来るのです。
しかしどの病気が来てもお金の心配なんてしないで済んだおかげで、病院に行くタイミングも間違える事なく、満足のいく治療をさせてあげられたかな、と思っています。
あの時頑張ってよかった、と思いました。猫達のおかげで僕は人生変われたのです。
お金がなかったら「もう少し様子を見てみよう」とか「この治療は…金銭的に…」と足踏みしていたかもしれません。
しかし、そんな病気連打とノミ事件の時と共通していたることがあります、
それは猫がとにかく一番大事、猫より大事なもんはないという事でした。
貧乏時代、お金がなかった、自分の買うものは常に財布と相談していた僕でしたが、猫の治療となったらお金の「ある、なし」「どうやったら安く済むか」ではなく、「ないならどう作ろうか」という思考しかありませんでした。当時はバカだったので借りる、しか脳がありませんでしたが、
根本的な思考はれは今も同じです。
「猫に対してお金を使わないようにする」なんて考え方が元よりありません。
猫ファースト!これだけ!
そんな二つの人生を味わったからこそ言えるんです。
お金だけでは幸せになれませんが、お金があれば幸せにしてあげられることもあります
動物と暮らすには、お金が要ります。絶対的に必要です。
それは動物たちを治すのはもちろん、僕ら自身の心のゆとり、そしていざというときに判断を誤らないために、必要なんです。
緊急事態の時にお金の心配が先に来るような状態では動物を幸せに出来ません。
僕はアホだったので、前述したノミ事件の時
「手持ちないな。なら借りるか」程度でノリで借金して、ある意味猫ファーストではありましたが、あれを続けて行ってたら僕まで死んでいたと思います。これじゃダメなんです。
手元にお金がある。これは自分の生活はもちろん猫たちの暮らしも豊かにします。
喋れないから。動物は。喋れないから、病気も予測しなきゃいけないし、いろんなことをしっかり見ている必要がある。
ご飯だって、なにあげたって食べるけど、体に合ってない可能性だってある、お花も体に悪いし匂いも体に悪い、アレルギーのある子なら環境にも気をつけなきゃいけない。
何かあったら全てが僕たち飼い主の責任です。
適当じゃダメだよ。
こういう記事を書くと必ず「音楽家だから収入を上げられただけで普通の仕事はそうは行かないんだぞ!」とか言われます。
うん、そう思うなら飼わないでください。
そんなこと言わず、節制して猫のためにお金を取っておける人は、是非一緒に暮らしてあげてください。そして改めて猫達にかかるお金を考え直してみてください。
そして今は副業等も簡単に始められる時代です。ないないじゃなくて、お金、頑張ろうぜ…
いや一番言いたいのは、金持ちになれとか、黙れ貧乏人!なんて事じゃなくてさ、
猫を愛せよ…猫ファーストであれ…それだけなんだぜ…
最後に
このブログの合言葉のように言っている言葉がありますが
猫は、動物は、好き好んであなたの家に来たのでありません。
「飼ってください。」なんて言われたことある人、いないはずです。
あなたが勝手に選んで勝手に家に連れてきたのです。エゴです。
だからこそ、その”無理矢理”家に連れてきてしまった猫たちを、幸せにしなければいけない義務が、僕らにはあります。
もっと金持ちの家に行った方が幸せだったかも、家族が多い家が良かったかも、日本人じゃない方が良かったかも、何なら巨乳のお姉さんの家の方がよかったかも!!とかたくさん思います、でもどんな家に行く人生より、僕の家に来た人生が最強に幸せであると、毎日嫌というほど思わせてやるのです。
それしか、ないのです。
その思いを胸に僕は頑張るのです。
そんな貧乏作家が猫と暮らし始めて大金持ちになったサクセスストーリー(嘘ですごめんなさい)
…もとい、ここまで語っておいて、こんなタイトルの書籍を出版しております。
よかったら読んでください(突然の宣伝
昔はノミの治療後時で借金してた奴が、今や本の売り上げを保護猫シェルターに寄付するくらいになってますから、猫の力ってすごいですよね。僕じゃないんですよ。猫達の力なんですよ。
どんなことでも「知らなかった」で終わらせないで。無知は時には罪になります。以前書いた「猫の歯磨きの必要性」もそう
ご飯ひとつとっても、知っておくべきことがたくさんあるのです。
僕を見習えとは言いません、この記事をここまで読んでくださったあなたたちなりの最強の幸せを常に猫に与えてあげてください!
そして、ペットショップも素敵ですが、世の中には引き取り手の見つからない猫がたくさんいます。保健所や里親などでたくさん見つかると思うので、是非そちらも覗いてみてください。我が家の猫達は全員保護猫です。
こんなに可愛く、こんなに幸せにしてくれます。動物と暮らすことを安易に考えず、暮らし出す方法も含めて、いろいろ考えてみてください。
とりあえず猫や動物を平気で捨てるクズども!お前らは一生出世しないし、何より最強の幸せを自ら捨てた事になる。
僕を見てごらんなさい。こんなに幸せですよ。羨ましいでしょ?でも残念もうあなたたちには一生味わえないんだなこれが
みんな、ありがとう愛してる大好き
それでも今、猫と暮らしたい方は、こちらも読んでみてくださいね。
文字通り猫に人生を変えられた男響介とまだまだ幸せの伸び代ありまくりの猫たち