ポーチーを待つ間。最後の涙を流し切るためにも
闘病生活で本当の意味で覚悟をするためにも
”未来のポーチー”へ手紙を書いた僕。
書き終え、検査を終えたポーチーを迎えに行くことに。
電話があり0秒で病院へポーチーへ会いにすっ飛んでいった。
何せ
くらい言われていたので、震えて震えて仕方なかった。
しかし、検査自体は無事に終わった。
早く!早く!ポーチーに会わせて!
なぜかリンパ腫のことなんて忘れて、ただ迎えに行くような、そんなテンションになっていた。
無意識に自身の心を守ろうとしていたのかもしれない。
詳しい説明を聞くことに
この病院にはドアが二つあり、重い話をされる際は右側のドアから呼ばれると言う怖いルールがある・・・(機材の関係)
案の定右から入室。すると
改めて、最悪、だった。
先生は続けた
辛い話だ。でも真っ直ぐ頑張るしかない。僕が頑張るしかない。
治療法を、教えてください
あり得ないほど渾身のイケボで、そう言った。
リンパ腫には抗がん剤が一般的
リンパ腫には化学治療(抗がん剤)、放射線治療が中心となる。
しかしいずれも副作用や麻酔など命と隣り合わせの治療になることが多く、費用も異様なほどに高額なため選ばない方も多いそう。
そうなるとステロイドでの緩和治療(数ヶ月で効かなくなるらしい)や、ホスピス的な考え方で、出てきた症状に対してのみ薬を処方し、出来るだけ苦しまずに最後を迎えさせてあげる。
などの選択もあるようだ。
僕個人としては後半二つは言語道断。絶対にあり得ない。
放射線でも抗がん剤でも、寛解率の高い方をお願いします!!
と息巻いていた。
まず、前提条件として・・・
抗がん剤マジでやばい
「治らない」それはもう、わかっている。
「寛解期間」を伸ばす。それもわかっている。
覚悟もしている。
しかし、現実は非常に非情。
- 抗がん剤治療は寛解を目指す延命治療
こちらは何度も書いているように、直す目的ではないのだ。あくまで小さくする、見えなくする、がメインだ。
- 多くは半年以内に再発
恐るべきはその再発(再燃という)速度だ。なんと、速い子だと抗がん剤治療が終わって翌日に再燃、なんてこともありえる。
- 再燃後も再度抗がん剤治療をするが効き目はガクッと落ちる
そうなったらどうするか?もう一度、抗がん剤を打ちます。
しかし、当初とは違い、腫瘍側が耐性を獲得しているせいで、全く効かなかったり、効いても効果が持続しなかったり、するらしい。
- 抗がん剤治療の目標とする期間は約半年(ワンクール)
一回二回打って終わりじゃないのです。毎週毎週、打つんです。それを、半年間。
- 治療費は50万円〜程度かかる
上記したように、毎週数万円する注射を半年間打ち続けます。そしてその度に血液検査や必要に応じてエコーや他の検査も行います(一回1万円〜物や種類による)。そりゃ爆発します。金額。
- 計画している治療は最後までやる(症状が軽減しても続ける)
よくなってきたとしても、途中で止めることはせず、ガンガン打っていく。
その際に副作用が出ることももちろんあるが、身体が持つなら打っていく。その間猫は辛い思いをするわけです・・・。責任重大なんです。
余命
そうだ。ポーチーは強いんだ!
「ところで先生?ポーチーって、もし治療しなかったら、よ、よよ、余命って・・・どのくらいなのでしょうか」
20日?
え?
1ヶ月も、一緒にいられないの?
え?
・・・・?
え・・・・・?
全く意味がわからない。
なんだ。何を言ってるんだこの人は。
聞き間違いか?
20年って言った?わ〜長生き〜29歳じゃ〜ん
ってそんなわけないよね?
え?
え
僕の頭はパニックだった。
そう言いながら先生がリンパ腫の専門書のようなものを出して説明してくれた。
そこには
無治療の余命2日〜30日程度と書かれていた
発見の速度によるのだろう。僕はそこまで遅くないタイミングとは言われた。体表に現れる症状(いわゆるしこり)とかがないのに気がつけたのはトレッタのおかげだ。文明感謝。
それでも余命は20日。
「ご飯1日くらい食べないなら様子見でいいかな?」とか「来週でいいや」「次の定期検診で〜」とか悠長なこと言ってたら・・・
その間に、亡くなってしまうということです。
よく「愛猫が突然死しました」とか書いてる方がいるが、突然死ではないのかもしれません。
ちゃんと猫をよく見て、適切に治療したり検査したりしないから「突然死」に見えるだけで、猫の病気って、こんな速度で、体を蝕むんですよ。(急性の心不全をはじめ本当に突然死する子もいます・・・)
昔先生に言われたことがある。
と。
日々の猫とのコミュニケーションや、後頭部の匂いを嗅いだり肉球検査技師大会がこんな形で役立っているということだ。(それはどうだ)
猫は一刻を争う病気が多い。「明日連れてこう」はやめましょう。
一つ一つ、説明を、受け入れ、受け止めていく
嫌でしかない。辛い。苦しい。聞きたくない。
でも、僕が聞かなきゃいけない。僕が責任を負うんだ。絶対に逃げてはいけない。そして、もう泣かないと決めた。
だから全ての話を事実として、現実として、飲み込んで、戦う。
覚悟はキングダムとか出れるくらいバッキバキである。
その目はまさに歴戦の武将。背筋もピーーン!!!
さてさて、マイナスな話は嫌ほど聞いたぜ。
しかし・・本題はここからだろ?
だって・・・「未治療の場合の余命」なんて聞いても意味ねえんだわ?
治療するに決まってっから!!!
聞かせてもらおうじゃねえの・・・
「寛解後の余命」をよお!!!
寛解後の余命
抗がん剤を半年打ち、全てがうまくいった場合、その後の余命がいかほどに伸びるのか。それが気になるだろう。皆さんも。
人間でも「寛解状態が続いています」と言って何年何十年がんが出ない人も多い。
それの確率とかデータ、平均、中央値、聞かせてや!!!
次回
唯一の期待「寛解後の余命」が衝撃的すぎて、椅子の上で気を失った
このブログは僕自身の精神を守るため笑、取り乱して文脈や情報がごちゃごちゃにならないようその日その日、当日に書き綴ったものを後日修正し、時系列をずらして書いております。
闘病の当日に書いた日記や想いをもとに少しでも読みやすくなるよう丁寧に書き直し、一人でも多くの方に伝わるように努めています。
日記を見返しながら書く作業、闘病や辛い想いを2度経験しているようで辛い日もありますが、どんなに辛い日々だとしてもポーチーとの大事な毎日です。
遅筆になり不思議なところで日を跨ぐこともあるかもしれませんが、どうかご容赦いただければ幸いです。
何か力になりたい!そう思ってくださっている方へ
「どうにかポポロンくん、響介さんの力になりたい!」
その一心から僕が関連している企業様や出版社様へ、お守りや物資をお送りしようと思ってくださっている方が多く感謝の気持ちでいっぱいです。
・・・が、出版社は僕の所属事務所!とかではないため、大量に物資が届いてしまうとお仕事のご迷惑になってしまったり、大変なことになってしまいます。
そこでそれらの対策として、大変心苦しくはあるのですが、処分に困るものや、消費が大変なものがたくさん届いてしまうのを避けるため、フォロワーさんからのアドバイスも受け、お気持ちは「投げ銭」形式で行って頂ければ幸いです。
下記リンクからApple Pay、クレジットカードなどで500円〜お支払いが可能です。
再三お伝えしますが、これは「治療費を分けてくれ〜!」という旨のクラファンのようなものでは断じてございません。
治療費は自分で出します。出せます。投げ銭0でも問題ありません。
あくまで、皆様の善意を受け取る場がご用意できないか「結局何もらうよりもお金が一番応援になるよ!なんでもするよ!」というたくさんのご意見をフォロワー様方から頂けたので現状善意を受け取れる最善方法だと思っております。
気持ち的には「ブログためになったよ〜」的な、読了的な感覚でいて頂けるとなんとなく気が楽です笑。
毎日の様子を投稿できるよう頑張ってまいります。
毎日、読んでね。