当たり前が失われて、新たな当たり前が生まれて、それでもまた失われて・・
否応なしに時間は過ぎる。
今この時間を大事にしなければ。
そんなこと、みんなと暮らし出してからずっとわかってるはずなのにね
急激に喉の腫瘍が大きくなり、急激に動きも変わってしまった
普通の暮らし。
それはもう、望めない。
だったら今のポーチーが送れる、最高の人生を送れるように、僕は最善を尽くすまで。
さあ、僕に、何ができる?
悩みながら、強制給餌を行うが、、
喉の腫瘍が大きくなってきたこともあり、かなり飲み込みにくそうだ。

飲み込むたびに顔が大きく前に動く。文字で伝えるのが難しいが、喉にひどい炎症があると、飲み込むときに顔を前に出したくなる、あれだ。
ゴクン、という動きが喉に刺激を与えるのだろう。
ゴキュッ、という飲み込む音もかなり大きい。喉に引っかかっているのだろうか。
辛そうにするポーチーを見るたび、ごめんね、と思ってしまう。
ごめんねなんて思う権利もないし、そもそもそんな必要、ないはずなのに。
リンパ腫が、にくい。
事件は突然起きた
強制給餌を終え、ポーチーが寝ているのを見計らい、短い時間で!と、自宅でオンラインミーティングをしていると・・・
ガタガタ!
トイレの方がから異音がした。
誰だ!?
心配になり打ち合わせを中断し見にいくと、、
トイレの近くにポーチーがいた。
焦ってトレッタの映像、監視カメラの映像を見返すと・・・・
頭がブンブンなりながらも頑張ってトイレをしようと歩いていくポーチーの姿が。
時折回ってしまったり、壁に頭がぶつかってしまったりしながら、トイレに到着。
昨日の動画を見ていただいたらわかる通り、まともに歩くことすら、厳しいのに。
すごい。
しかし、次の瞬間
トイレの段差に手をかけようとした瞬間、距離設定を間違え、踏み外し倒れてしまった。
以前にもあったが、今回は本当に大きく踏み外すような形で、半ば事故のようなレベルだった。
ちゃんと見てあげられていなかったこの数十秒を悔やむ。
ショックだっただろう。
そこにはため息をつくようなポーチーの姿が映し出されていた。
人間のように、肩を落とし、はあ、、、というため息を漏らしていた。
トイレもできず、諦めた様子でふらふらしながら、トイレから離れたポーチー。
辛いよね、したいのに、できないんだもん
優しく撫でて、軽く抱きしめて、落ち着けてあげる。
体を覆うように腕で包み込むと、まだ心臓がドキドキしてる。怖かったよね。
こんな思いしたくないよね。
でも、こんなに、歩くのが大変で、視界もぐるぐるしてるだろうし、手足も力入らないはずなのに、
トイレには行こうとする。
ほんとに偉い。強いよ。
・・・・
だとしたらこの間なんで僕の顔面でおしっこしたん?
ともちょっと思うが笑、それはそれで楽しいこと。
いや、ご褒美
今僕がポーチーにしてあげられるのはトイレを手伝うこと。
闘病をやめてからは、トイレ感を感じ取って、支えてあげて、トイレを手伝っていた。

ちゃんとトイレをした後は、砂をひっかけようとするんだ。
全然ちゃんと見えてないから、ちょっと外れた場所をカキカキすることもあるけど、僕の中で
「トイレの一連の所作を、本人が行う」
というのはとても大事なことだと考えている。
それこそ、脳みそで考えて、本能でやりたいと思えていることなんだ。
ポーチーの「やりたい子」であり「当たり前」なんだ。
そうしたいと思ってくれているうちは、絶対的にやってほしい。
だから、僕が家にいられるし、見ていられる範囲で、ポーチーがトイレに行こうと頑張っているなら、最大限そこは付き合って向き合っていこう!
そう思い、どこにいても見えるリビングのど真ん中に簡易トイレを設置した。

トイレポーチー、それを心配そうに見守るリュック
トイレの横で寝そべる変態
幸せの構図。
こうすることでトイレに行こうとしたり、それに近い所作が伺えたら、まず僕がトイレに運んであげる!
トイレの体制をとったら、支えてあげる。こうすることで少しでもトイレしやすいよね!!!
こうして、この瞬間から、トイレは絶対的に手伝うというルール生まれた。
そして何度かトイレをすると・・・

トイレで寝てしまうポーチー
うおーい!臭くなっちゃうぞ〜!?あれ!?聞いてる〜!?
とかツッコミながら、そんな時間すら愛おしかった。
オムツとか、そんな選択肢もあるのかもしれない。いや、もう、そんな選択肢を選ぶべきなのかもしれない。
でも、まだ、まだ自分でしたがってるなら、それでいいんだ。
手伝うのは、いくらでもやるから。
ポーチーの「やりたい」「当たり前」を、できるだけたくさん、一緒にやろうね
次回
ご飯を食べることが徐々に難しくなってきました
何か力になりたい!そう思ってくださっている方へ

「どうにかポポロンくん、響介さんの力になりたい!」
その一心から僕が関連している企業様や出版社様へ、お守りや物資をお送りしようと思ってくださっている方が多く感謝の気持ちでいっぱいです。
・・・が、出版社は僕の所属事務所!とかではないため、大量に物資が届いてしまうとお仕事のご迷惑になってしまったり、大変なことになってしまいます。
そこでそれらの対策として、大変心苦しくはあるのですが、処分に困るものや、消費が大変なものがたくさん届いてしまうのを避けるため、フォロワーさんからのアドバイスも受け、お気持ちは「投げ銭」形式で行って頂ければ幸いです。
下記リンクからApple Pay、クレジットカードなどで500円〜お支払いが可能です。
投げ銭後に表示されるページに、少し未来のポーチーのお話を少しだけ書いています。
こちらも記事の進み具合に合わせて、未来の僕の気持ちとして自己満?発散?も兼ねて定期的に更新されていくようにしています。
再三お伝えしますが、これは「治療費を分けてくれ〜!」という旨のクラファンのようなものでは断じてございません。
治療費は自分で出します。出せます。投げ銭0でも問題ありません。
あくまで、皆様の善意を受け取る場がご用意できないか「結局何もらうよりもお金が一番応援になるよ!なんでもするよ!」というたくさんのご意見をフォロワー様方から頂けたので現状善意を受け取れる最善方法だと思っております。
気持ち的には「ブログためになったよ〜」的な、読了的な感覚でいて頂けるとなんとなく気が楽です笑。
毎日の様子を投稿できるよう頑張ってまいります。
毎日、読んでね。
このブログは僕自身の精神を守るため笑、取り乱して文脈や情報がごちゃごちゃにならないようその日その日、当日に書き綴ったものを後日修正し、時系列をずらして書いております。
闘病の当日に書いた日記や想いをもとに少しでも読みやすくなるよう丁寧に書き直し、一人でも多くの方に伝わるように努めています。
日記を見返しながら書く作業、闘病や辛い想いを2度経験しているようで辛い日もありますが、どんなに辛い日々だとしてもポーチーとの大事な毎日です。
遅筆になり不思議なところで日を跨ぐこともあるかもしれませんが、どうかご容赦いただければ幸いです。
この闘病の経緯を知りたい方は、こちらから読めます。