抗がん剤治療を辞めることにしてすぐ
喉の腫瘍が大きくなった。
おそらく触れられない部分、脳や内臓なども、きっと大きくなってしまっているだろう。
わかっていたことなのに
こんな速度か、こんなにすぐにか、こんなに大きく固く
といちいち衝撃を受けてしまう
人間て、雑魚いね。
こんな速度で、こんなに変わっていってしまうとは、わかっていたはずだけど
やっぱり全然わかってなかったなと。
そして改めて、抗がん剤は、効いていなかったんじゃなくて、すごく効いていたんだなと。効いていてくれたおかげで、「悪化しなかった」んだな。と。
つまり、一番最初に宣告された、余命20日というのは、改めて、本当だったんだなと。
抗がん剤がなければ、この速度で蝕んでいくんだ。そりゃ、20日とかになってしまうよね。
そう思うと、一気に現実に戻されるようだった。
しかし・・・
僕らに生まれた新たな日課

今までの僕らといえば、兎にも角にも、猫圧!
そして、パトロールに、膝の上マッサージ・・・
たくさんの「当たり前」があった。
抗がん剤治療を辞めた僕らからは少しずつ当たり前が消えていったが・・・
新たな「当たり前」が一つ生まれたのだ。
今ポーチーは目が見えない

先日の記事でも書いた通り、現在ポーチーは、目がほとんど見えていない。
目の前に僕がいても、呼ぼうとしたり、探したり。
トイレやお水、家具の配置は記憶もあるのか、触覚が高性能なのか、割とはっきり動けてはいるのだが・・・。
抗がん剤をやめて半日か1日後あたりから、突然よく鳴くようになった。
「アオーン!」「アオーン!」と、犬と猫の間のような声。これはポーチーお得意の声。
大好きな、声
この声、とある条件が満たされると、発動するようになった。
僕の気配を感じなくなる瞬間

食器を洗ったり、トイレを掃除したり、何かをしているときに僕の気配がなくなると
鳴く。
喉に腫瘍もあって、声出すのも大変なはずなのに
鳴く。
人によっては、辛い動画に見えるかもしれない。
でも、僕にとっては
さいっっっっっこうに幸せな動画なんだ
と呼んでくれてるんだ。
僕は、この時からポーチーに呼ばれたら必ずこう言うことにしてる
と。
僕の姿は見えないけれど、きっと、近くにいてほしいんだ
そう思ったら
そりゃもうおじさん大興奮
「ちゅぐいきまあちゅ!!!!」
とダッシュでそばに寝そべる。
運動神経マイナス9568の僕は崩れ落ちるように床に寝そべる。
目が見えないからびっくりしちゃうポーチー。
とんだ迷惑おじさんである
でも、きっとこれも、猫圧の一種なんだ。
ポーチーが今、僕にしてくれる、最大の愛情表現。
猫圧で、頭撫でろ〜!と頭突きしてきたら、頭を撫でるように
今、呼ばれたら、すぐに飛んでいくよ。
だって僕はポーチーと出会ったその日からおにごっこで「ずっとおにのターン」なんだから。
追うのはなれてるぜ?
だから、待っててね。
いつだって、どんな時だって最大の愛情表現で返すよ
明日も、また、僕を呼んでね
次回
ポーチーに変化が
何か力になりたい!そう思ってくださっている方へ

「どうにかポポロンくん、響介さんの力になりたい!」
その一心から僕が関連している企業様や出版社様へ、お守りや物資をお送りしようと思ってくださっている方が多く感謝の気持ちでいっぱいです。
・・・が、出版社は僕の所属事務所!とかではないため、大量に物資が届いてしまうとお仕事のご迷惑になってしまったり、大変なことになってしまいます。
そこでそれらの対策として、大変心苦しくはあるのですが、処分に困るものや、消費が大変なものがたくさん届いてしまうのを避けるため、フォロワーさんからのアドバイスも受け、お気持ちは「投げ銭」形式で行って頂ければ幸いです。
下記リンクからApple Pay、クレジットカードなどで500円〜お支払いが可能です。
投げ銭後に表示されるページに、少し未来のポーチーのお話を少しだけ書いています。
こちらも記事の進み具合に合わせて、未来の僕の気持ちとして自己満?発散?も兼ねて定期的に更新されていくようにしています。
再三お伝えしますが、これは「治療費を分けてくれ〜!」という旨のクラファンのようなものでは断じてございません。
治療費は自分で出します。出せます。投げ銭0でも問題ありません。
あくまで、皆様の善意を受け取る場がご用意できないか「結局何もらうよりもお金が一番応援になるよ!なんでもするよ!」というたくさんのご意見をフォロワー様方から頂けたので現状善意を受け取れる最善方法だと思っております。
気持ち的には「ブログためになったよ〜」的な、読了的な感覚でいて頂けるとなんとなく気が楽です笑。
毎日の様子を投稿できるよう頑張ってまいります。
毎日、読んでね。
このブログは僕自身の精神を守るため笑、取り乱して文脈や情報がごちゃごちゃにならないようその日その日、当日に書き綴ったものを後日修正し、時系列をずらして書いております。
闘病の当日に書いた日記や想いをもとに少しでも読みやすくなるよう丁寧に書き直し、一人でも多くの方に伝わるように努めています。
日記を見返しながら書く作業、闘病や辛い想いを2度経験しているようで辛い日もありますが、どんなに辛い日々だとしてもポーチーとの大事な毎日です。
遅筆になり不思議なところで日を跨ぐこともあるかもしれませんが、どうかご容赦いただければ幸いです。
この闘病の経緯を知りたい方は、こちらから読めます。