過去何度も記事にしておりますが、我が家のボスリュックは「尿路結石」傾向にあります。
「尿路結石」傾向、と言いましたが、厳密には「尿路結石」ではなく、「尿路結晶」ができやすい状態です。
今回はそんな尿路結石のお話に加え、
「猫の尿検査」について、真面目に記事にしていきたいと思います。
なぜなら結構質問が多いから!
僕自身ありとあらゆる方法で尿の採取を試み顔面におしっこかかったり全身トイレまみれになったり色々した結果、一番最善の方法を編み出し、それのおかげで現在コンスタントに尿検査ができているのでその方法を伝授します。
尿路結石とは

人間でも尿路結石の方は多くいます。ほとんどが男性らしいですね。人間の場合。女性がなることももちろんあるようですが、男性がほとんどのようです。
簡単に説明すると、尿道に石が詰まって激痛、排尿障害などが出る病気です。
知人が若かりし頃に尿路結石になって気を失って救急車で運ばれたことがありますが、そのくらいの激痛らしいです。
なんでなるの?

食生活が大きく関わっているらしいのですが、体質も大きいようです。すごい偏食でもならない人はならない。なる人は気をつけててもなりやすい。
これはどの病気にでも言えてしまうことですね。
基本的には尿のpHが酸性またはアルカリ性に傾くことで、結晶化、それがやがて固形になっていき石になるようです。
結石にならないようにするにはpHを弱酸性に保っておく必要があります。
このブログは猫ブログなので、猫の尿路結石について書きますが
猫の場合はほぼほぼ食で改善も悪化もできてしまいます。
そしてリュックのように稀に、体質上尿の数値に異変が出やすいタイプの子も、います。
リュックのように体質でなってしまう子は医療食などで調整をしながら定期的な検査で様子を見つつバランスを取っていくことになるのですが、普通の子がなってしまった場合には食生活をちょっと見直すだけで、二度とならないようにすることもできるくらい、食生活で改善が可能です。
逆を言えば食生活を蔑ろにしていると簡単になってしまう可能性すらある、ということです。
尿路結石にならないために気をつけるべきはたくさんありますが、ご飯に関してはとにかく
- 穀類不使用
- 合成添加物不使用
この二点です。
合成添加物不使用(着色料や着香料など
個人的に「え!これいる!?」って感じです。
我々人間は食を見た目でも味わいますし、綺麗だと美味しく感じたりします。お菓子とかもね。
しかし着色料等は体に悪いというのは人間ですらそうなのは有名ですよね。
そもそも猫はにおいで食べ物を判断するため、着色料や発色剤は意味がないです。
基本的に石油や化学物質でできているので、一日何色も永遠与え続けると猫の体に悪影響を及ぼす可能性が大いにあるかと思います。
こちらもやはり不使用であるに越したことはありません。
「着色料(赤102、青2、黄4、黄5)」など、格安キャットフードにはよく入っていますが、発がん物質が入っていて普通に体に良くないらしいです。
そりゃ一回2回でガンになりました!ってことではないのですが、長期的に、それだけを与え続けるのは良くないのでは?と思っています。
僕もみんなと暮らしだして数ヶ月は知識がなく格安のご飯をあげていましたが、のちにたくさん学んでいく過程で食は基本、気をつけてあげられるのは僕だけなんだから、もっと気をつけなければ。とご飯を全て変えました。
今ではおやつもめっちゃ気を使っています。
我が家のおやつはモグリッチ
なんかよくわからんけど20%だし、塩分控えめグレインフリー、でも美味しい、最強のおやつです。
正直たまには普通のおやつとかもあげますけどね。
我が家はおやつは毎日何個もあげたりせず、月に何回、など決めてあげているのでその時くらいは問題ないのかなー?と思っています。
穀物不使用

猫は穀類の消化が苦手で、穀物を摂取すると消化器官に負担がかかり尿路結石を発症する可能性が上がるらしいです。
量販店などで買える大体の猫ご飯に穀物が入ってしまっていることが多いのですが、とにかく量が少ないもの、ベストは全く入っていないことが理想です。
固有名詞は出しませんが某有名格安キャットフードなんかは半分以上が穀物です。
そして後述します合成添加物もバンバン使用していて正直体に悪いレベルです。
本来であればいわゆる「グレインフリー」な食材がいいです。
「いやいや、いうて健康食品販売みたいなもんで、食って死ぬようなことないんだから別にいいだろ」
おそらくこんな考えの方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、長い目で見て、確実に体に悪いと科学的にわかっているものを、わざわざ好き好んであげるべきではないと僕は思います。
穀物は消化吸収されず体外に排出されるため、吸収されることのない物が半数を占めているご飯では体に悪いのは明白だと思います。
全然違うかもしれませんが、まあ人間で言ったらずっと醤油漬けされまくってるご飯永遠食べてると思ってください。絶対いつか病気になるじゃないですか。そういう感じです。
その点で、僕はカナガンデンタルキャットフードをお勧めしています。
まさかの歯磨きもできて体にもいい、普通のご飯では味わえない肉っぽい味が(多分)する素晴らしいご飯です。少々値段は張りますが、マジでお勧めです。ご飯にうるさい猫ちゃんもこれなら食べる、みたいな子結構多いです。
普通に考えれば当たり前の話

食は基本。我々も猫たちも、生き物は皆食べた物で体が出来上がっています。穀物ばっかり食べてる猫、肉ばっかり食べてる猫、魚ばっかり食べてる猫、そりゃ体に違い出ますよね。
それらが蓄積していくことで尿にも影響が出て、不調が出てしまいます。
今回は尿路結石の記事ですが、それ以外の病気になる可能性だってあります。
とにかくご飯に気をつけましょう!!
あとは適度な運動、水をしっかり飲ませること、です。
人間でも気を失うほど辛い病気に、猫が鳴るなんてことがあってはいけません!
猫たちの幸せのために頑張りましょう。
肝心の尿の採取の仕方おすすめ
猫の尿検査の場合、動物病院では「ウロキャッチャー」という棒の先端に小さなスポンジの付いた最先端器具を渡されることが多いかと思います。
使い方は最も簡単!
手に持つ!猫がおしっこする瞬間を測り、おしっこが出だしたら「尿線(おしっこの軌道)」に「ウロキャッチャー」を突き出し、ヒタヒタに濡らし、ビニール袋に即保管、即日持っていく!(時間が経つと検査不可)
・・・うむ。
むずいだろ!!!!
我が家もこれでチャレンジしたところ、、、
まあ我が家の猫たちはご飯のタイミングや寝る時間などかなり一定になるように一緒に生活しているので、トイレのタイミングは予測することが可能。
ふっ。結構簡単に取れるな。
と思いきや・・・
大失敗。猫マスターの僕でさえ激闘でした。以下失敗例です。
一度目
寝起きにリュックがおしっこしているのが見え、寝ぼけながら枕元の「ウロキャッチャー」を突き出す!!!
よし!!おしっこかかったぞ!!!即持ってく!!!
「スポンジがびたびたになるまでおしっこつけてくれないと検査できない」
と突っぱねられる
二度目
前回少なすぎたのは、おしっこの軌道を見誤ったからだ・・もっと猫の気持ちに・・・いや、猫のおしっこの気持ちになるんだ・・・!
と取る際に力みすぎて猫のおちん○ちんにぶつかってしまったものの、取れた!思って行くと
「バイキンが多すぎてわからない」
なんかすみません。
三度目
猫がおしっこする瞬間に急ぐからしくじるんや!
トイレの下、トイレシーツの上に仕込んでおけば焦らず取れるやん!!
という奇策を思いつき、猫トイレの下に置いておき、トイレしたのを見計らってゲッチュ!完璧!!!
「トイレについたバイ菌が多すぎてわからない」
ですよねえ
四度目
あああ!!!!トイレの下に袋を入れて置いてそこにおしっこ溜まればそこから採取でええやん!天才!
「トイレについたバイ菌が多すぎてわからない」
これはもはや予測できたのにすみませんなんか
五度目
こうなったら!正々堂々公式の手順で勝負だ!!
ヒタヒタまで浸けれた!!!バッチリ取れたぞ!!!と思ったらリュックに踏まれ、採取の際に砂についてしまい
「砂の菌が、、、」
もういいです・・・
そして最終的に猫マスターが見出したのが・・・
スピッツ管である
もうね。えぐい完璧。
今となっては一度も失敗したことないです。
使い方は簡単。
枕元に置いておく。
朝猫がおしっこする時間を見計らってて手に持つ。
注意点として、この時点で蓋を開けると雑菌が入ってしまうので、絶対に開けないこと
そして猫が砂を掻き出したら「べ、別にお前のトイレとか興味ねーし」という顔をして壁を見る。
猫は人間に凝視されているとおしっこをやめてしまう可能性があるのだ。
そしておしっこの体制になった瞬間、、

・・・も、まだ待機である。
「しょーーーー」
というおしっこ音が聞こえた瞬間に!!!
ゴー!!!!
とは言ってもめちゃくちゃ忍足で表情としては
「あ〜顔洗うのだるいわ〜」
くらいの顔である。猫に気付かれてはいけない。
そしてここでようやくスピッツ管の蓋を開け、手がおしっこまみれになるのはもはや無視
半分より上まで貯めれたら即座に手を引き「さ〜顔洗ってくるか〜」の顔をしてそのまま病院へゴー・・・
これが、猫マスターである僕がたどり着いた最強のおしっこ採取である。
いや、冗談みたいに言ってるがまじでこれが最強。
尿検査でお悩みのかたは絶対的にスピッツ管での採尿をお勧めします!
定期的な尿検査ならこんなのもあります
我が家のリュックのように、気をつけていても体質的になってしまう可能性のある猫の場合、医療食を食べながら、pHの調整をしつつ生活していくことが大事になってくるのですが、その場合数ヶ月に一度尿を検査しpHがどのくらいなのかを知っておく必要があります。
僕はその度に病院におしっこを持っていっていますが、定期的にチェックするのであればこんな便利な道具もあります。

トイレに置いて、浸しておおよそのpHがわかります。
病院で出すとpH以外の内臓の調子だとかもわかるので、僕は病院に持っていくようにしていますが、pHの調子が天候や体調で左右されやすい子などはパッと調べられるこういったキットを使う方が、ストレスがなくていいかもしれませんね。
以上猫マスターのおしっこ教室でした
いや「おしっこ教室」って何
僕自身、全くの無知から、猫と暮らしだし、もっと知りたい!もっと猫たちに健康でいてほしい!と調べまくっていたらこんなに謎に知識がついたり、おしっことるプロになったり、でもそれでいいんだと思います。
だって猫が幸せなのが一番なんだもん。
そんなこんなで皆様のおうちの猫もpH一度くらい測ってみてあげてくださいね。
全然症状はないけど意外とpH異常値だった、とかもあります。表に出さない子は悪化するまで隠したりするので、健康な猫でも年に一回くらいはみてもらうのがいいのではないかなと思います。
世界中の猫たちが健康でありますように。
また、こんな感じの記事も書きますので、聞きたいことあれば聞いてください。獣医さんじゃないので専門的なことは分かりませんが、「僕はこうしてます」というので答えられるものであれば答えます。
尿検査出張サービスしたいくらい尿取るのうまい響介と実は取らせてやってる猫たち