前回の記事では我が家の猫と僕の奇跡の出会いを書かせて頂きました。
SNSでも「響介さんの家に来るために残ってくれてたんだね〜」とたくさんの暖かいリプをたくさん頂きました。本当にその通り。引き取られないようにめっちゃ変顔とかしてたんじゃないかな、とか思ったりしてます。
改めてこうやって文字に書き起こすことで、みんなとの出会いがいかに奇跡的だったのか、そして運命だったのか、はっきりわかりますね。
そんなこんなで、猫たちを迎え入れた僕は、日々繰り返される「ミニ猫圧」や「仕事するなら遊べ圧」をくらい続け幸せ太りしまくっていた。
今はビビって近づきもしない楽器やパソコンも、当時はキャットタワーでした。
お金はないのに幸せでしかない日々
リュックとソラが来てからというもの、僕の幸せ指数は爆上がり。しかしいいご飯をたらふく食べるような余裕はなくのりたまカップラーメン生活だった。
にも関わらず175cm 50kg程度だった僕が60kgになるのにそう時間はかからなかった。
リアルに金がない生活をしている人にしかわからないあるあるなのだが「全く食えない」レベルの一歩手前くらいのリアル貧乏だと摂取できる栄養が少ないことを体が覚えるのか、ちょっとした食べ物から無駄にたくさんの栄養を蓄えようとしてめっちゃ太るのである。
猫たちとの暮らしは想像していた何倍も幸せに溢れていて、生き物が2匹増えることでの生活への不満を初め、一才の苦労、大変さは感じなかった
遊び疲れたら即眠る、そして秒速で起きてまた遊び、急に食べ、食べながらまた寝る。これを小刻みに繰り返す。
こうやって目を開けて寝てた時は終わったと思いましたね。今思い返せばこの時からリュックにはリュックの素質がありますね。
と思ったらソラもこうなってて幸せ空間すぎてバカなの?ってなってたのを覚えています。よだれを3リットルくらい垂れ流しました。
子猫の飼育の大変さ
子猫はご飯の回数も多く、寝るのも遊ぶのも小刻みで、飼育が大変というが、可愛さが勝ちすぎて一切大変と思うことなどなかった。
なんなら意識的に自ら子猫たちの生活に合わせるようなことはしなくとも
朝方4時頃になるとリュックとソラの「秘技☆瞼めくり」が発動し
そこから30分お待たせすると「必殺☆鼻かじり」が発動するようになり
そこから更に30分開くと「滅殺☆カーテンダイブ」が繰り出されるのだ。
「弱点から的確についていく」という至極狩猟動物らしい方法で起床させられていた。
その結果、猫と暮らし出すまでは昼過ぎ15時頃に起床、寝るのは朝方ラーメンを食って、5時、6時、7時、という昼夜逆転ゴミクズマックスの生活をしていた僕の生活が強制的に朝方人間に変化していったのだ。
朝方4:30に食う一蘭のラーメンはうまかったぜ・・・体に染み渡るあの感覚・・・・そして翌朝襲いかかる逆流性食道炎・・・もう多分二度としないんやろな・・・
結果的に食生活的な部分も少しずつ安定し、逆流性食道炎が治ったのである。
これは間接的にでも猫は人間にとって万病に効く最良の万能薬として効果があるという証明になるではないだろうか?
しかし、悲しいかな、猫たちと暮らし出したからと言って即座に増えるわけもない収入・・・
猫たちと暮らし出し、紆余曲折あり、結果的に現在は家を建てられるくらいのある程度の稼ぎを得るようにはなった。
・・・がこの当時は勿論そんな即日仕事が増えるようなこともなく、金欠の日々は続いた。
・・・と、真実っぽい、まともっぽいことを書きたいのだが、「事実は小説よりも奇なり」とはよく言ったもので、実はリュックたちと暮らし出した直後からガラッと運気が変わり、仕事がバンバン舞い込むようになっていたのだ。
しかし、仕事は増えてきたはずの僕が、なぜ貧乏なのか・・・?
そこには印税支払いの落とし穴があったのだ。
知られざる印税支払いの罠
印税はそのシステム上支払いが大体早くて半年、僕の場合事務所との契約などいろいろ事情があり8ヶ月から1年後等になるのだ。
つまり、実際には
“ただお金がない”
のではなく
”お金が入る予定自体はあるのに、すぐには入らない、が、仕事を少しずつ評価されだし、増える仕事。それに伴い必要な機材も増え、増える出費、しかしまだお金は入らないのでお金がきつい、結果生活感のバランスが取れていない、が、猫たちがいる幸福感でなんとなくカバー”
という謎な日々が続いたのだ。
これは天才作家ではない僕のようなゴミカス低能作家ではあるあるだと思う。最初とその翌年キツくない?(税金)
しかしだからと言って、猫たちのご飯やおもちゃのためならケチることは一切せず、とにかく健康でいてもらうためにいいご飯や、おもちゃ、できる限りやれることはやるようにしていた。
しかし、機材も必要、最初の記事でも書いた通り仮歌さんの費用なども必要・・・結果、借金である。
今でこそ猫マスターと呼ばれる僕だが、当たり前だが、最初は何ひとつわからない、要はただの借金お兄さんだ。
簡単に想像してもらいやすい例えをあげるとするならば、カイジとほぼ同じである。僕くらいになるとカイジやウシジマくんの話を見て「フィクション漫画」ではなく「あるある漫画」みたいな気分で見るのだ。というのは秘密である
人間のエゴ丸出しで、自分でいいと思ったことをたくさんしていた。
お風呂がそんなに必要じゃないということも知らず、最初数日は体を洗ってあげたりしていたが、猫は毛繕いするからそんなに必要ないと後で知ったし、
「動物は首輪は絶対するものだ!」と思って首輪をつけたらアレルギーでソラの毛が禿げてしまったり(勿論脱走の可能性のあるお家では必需品です。)
猫に歯磨きが必要とは知らなくて、歯磨きをしてあげておらず、結果今も歯磨きが苦手な子になってしまった。
今僕が一番後悔している「歯磨き」の重要さについては、皆様に同じ轍を踏んで欲しくなさすぎて、記事にしています。
過去に戻れたら、宝くじ買うとか馬券とかより、歯磨きをしてあげたい。後出しではどうにもできない、歯磨き問題。猫と暮らし出す前に、是非気をつけてあげて下さい。
自分の衣食住を削るプロになった
猫たちのご飯が一食数百円なのに僕はのりたまをラップに包んで数日に分けて食ったり友達に奢ってもらいまくったりしてどうにか生きていた。
洋服は寝巻きは中学の時のジャージ。外仕事用のシャツとパンツ以外は9割高校生の時に着ていたもの。
たまに急に親父が謎のTシャツをくれるのでそれを着るなどして過ごしていた。
自分の生活用品なんてまあそんなにいらんやろ的なことで仕事道具とベッド等を除いて私物を売りまくって過ごしていた。
今思い返せば本当に危険な人物で、絶対に真似して欲しくない。
僕は本当にラッキーだっただけですからね。
勘違いしないように!普通だったら猫を不幸にします!!
なぜそんなに運気上がったん?
そもそも論、なぜそこまで瞬時に運気が変わっていったのか
それは勿論「リュックとソラ」の存在が大きかった。
命の重さ、命を預かることへの責任感が突然増した僕は、今までプライドが邪魔して大してやってこなかった営業活動などを自ら進んで行うようになり、着実に仕事を掴んでいくことになった。
その結果コンペ以外の仕事も増えていき「とっぱらい」と呼ばれる、すぐにお金が入るお仕事なんかもやり出した。(アレンジや、レコーディングディレクションなど)
印税の支払いが想像よりだいぶ先だったので、目先のお金が得られるとっぱらいはとても助かった。
地下アイドルへの楽曲提供、謎アプリのBGM、知人への楽曲提供、ボカロからパチンコ音源、プライドが邪魔しなくなった僕はバイタリティの鬼と化していた。
そんなことも頑張っていくようになり収入が増え、うっすらお金が安定してきて「音楽で生きてる感」みたいなものが出てくるようになった。
びっくりするような速さでコンペの楽曲も決まり出し、コンペ以外の仕事もどんどん順調に進み出し、生活が目まぐるしく変わっていく僕。まだ支払われぬ印税。しかし。
「まだまだ支払われない印税」
それは逆を言えば
「将来的に入る予定の印税」なのだ。
この時期、借金が1000万円弱あった僕は
「近々入る予定の印税」
があると考え出してしまう・・・
「リボ焼肉」
というパワーワードを生み出してしまうくらい低知能な僕はこの思考に陥るとアホ丸出しに・・・
そんな危険な思考の狭間で、またも、とある人生を変える運命の悪戯が・・・・
次回
殺される直前の、2匹の美女と、社会的に死にかけのブ男の出会い。
乞うご期待
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