ニャンデレラストーリーは突然に・・・ PR

【ニャンデレラストーリーは突然に。Vol.34】ポポロンと不快なカリシウィルス インターフェロン注射を連日打った結果・・・・

記事内に記載のリンクは商品プロモーションを含む場合があります

前回までの記事でお伝えした通り、我が家の猫全員がウイルス感染をしてしまい、症状の軽い子は軽い吐き気のみ、多少の食欲不振があった程度であったが、幼少期から少し体の弱い我が家の末っ子やんちゃ坊主ポポロンだけは、症状がとても強く表れていた。

その症状は本当に突然現れた。

我が家のボス、リュックが「肥満細胞腫」の摘出のため全身麻酔での手術を終え帰宅、その日の夜からリュックがピンク色の嘔吐をした。

その翌々日からピーボ、ニック、と次々と吐き出した。

これは何かおかしいと思っていた矢先その数10分後にポポロンも吐き出してしまった。

ちなみにポポロンは毛玉を吐き出すことのない子で(短毛なのも関係しているかも?)我が家に迎え入れてから1度も吐いたことがない。

そんなポポロンが突然ピンク色の嘔吐をしたのだから異常事態以外の何物でもない。

ちなみにピンク色の嘔吐、それすなわち「出血を含む嘔吐」であり、胃や食道、その他どこかしらからの出血がある場合、ピンク色の嘔吐となってしまうのだ。

他の子たちは1日数回から10回程度嘔吐を繰り返し心配ながらもその日の夜、ないしは翌朝には症状もほぼほぼほ落ち着きご飯も食べトイレもしっかりしていたので多少の不安は残りつつもなんとか快方に向かっていったのだが、、

ポポロンは違った

翌日も、その翌日も、ピンク色の嘔吐を続け、あろうことか口からありえないくらい大量のよだれを流していたのである。

猫は犬と違いよだれを垂れ流すような事は基本的にはありえない。

リラックス状態が続くと唾液の分泌量が増えよだれが多少出る事はあるがこんなに吐いている状態でリラックスしているわけがない。

「よだれが止まるまで少し様子を見てみよう」などといった悠長なことは言っていられない、どんな症状どんな病気であろうと早期発見早期対処がカギになるのだから。

前回の記事でもお伝えした通り連日先生に診てもらいインターフェロンを即注射。

とは言ったものの、インターフェロンは決してウイルスを滅殺するようなものではなく、あくまで猫自身の体の抵抗力、免疫力を上げる働きがメインなので、様子を見つつ、とにかくポポロン本猫の抵抗力を信じるのみ。

しかし打ってからも一向に食欲が戻らないポポロン、、

そして今回本来はメインであるはずだった、肥満細胞種の手術という大仕事を終えたリュック自身も少しご飯を食べはしたが、完治したと言えるほど食欲があるわけでもなく他の猫たちも1日1回程度と回数はとんでもなく減ったが、依然ピンク色の嘔吐は続いていた。

ガラッと変わってしまった僕らの日常

全員の体調不良に不安を隠しきれない僕を見て比較的症状の軽いソラがいつも以上に僕について回り

ソラ
ソラ
私はこんなに元気だから心配しないでいいわよ。むしろ私だけを見れるチャンスよ

とでも言わんばかりの表情で僕を慰めてくれていたのが本当に嬉しかったが、みんながとにかくほとんど動かない。それが本当に辛かった。

動物は体調不良になると動きを抑制して体力を温存する

動物は体調不良になると動きを抑制して体力を温存し、免疫力アップに努めるのだ。

本当に大丈夫か?ってくらい動かない。ピクリとも動かないのを続けていたが、それでいいらしい。体をしっかりと温め、無駄な体力を消費しないことで免疫力もしっかり上げる。

胃や食道が荒れている時は食べないのが正解。これは人間も同じである。

そうして「確実に体にいい方法」を知っているかの如くしっかりと生活を変えられるあたり、人間よりよっぽど良くできている。人間なんて風邪薬飲んで仕事しようとしますからね・・・しっかり休めってことです・・・

また猫たちに大事なことを教わってしまったぜ・・・

とはいえ、やはり食べないのが続いたり、あまりにも動かないと、普段と違良すぎる日常に戸惑いますが、過度に心配しすぎるのも猫に伝わってしまうので、それも禁物。

この時の僕は全員同時に体調不良に!!という焦りで本当に気が気ではなかったですが、飼い主が落ち着いていないとだめですね。

ほどなくしてリュックが突然ご飯を食べだした

この瞬間のことは5年近くたった今でも鮮明に覚えています。

本当に気休め程度の食欲ではなく普段の量、、いや、下手したら普段の量の1.5倍から2倍位の量を食べ続けている。

モリモリモリモリモリモリモリモリ!

リュックはとても賢い子で一気食いをしたらまた胃が荒れてしまうというのがわかっているかのように少し食べては休み、少し時間を開けまた食べる、それを繰り返しかなりの量を食べ、少し時間をおいてしっかりうんちもして突然走り回るほどの元気を取り戻した。

リュックがひっくり返ってるということは元気な証拠なのだ

たった数日で1kg前後痩せてしまい、背中を触ると骨が浮いているのがわかるほど痩せてしまっていました。だって数日間ほとんど何も食べなかったのですから・・・。

もちろん食べてない以上トイレも行かないですし、どんどん元気もなくなります。

それなのに寝る時間になると一生懸命僕の脇に入ってきてくれて・・・。

でもそこで触れるリュックがほっそりしていて何もしてあげられない僕のしょうもなさを実感し、布団の中で大泣きしていたのは忘れられません。

そんなリュックがご飯をしっかり食べている。嘘だろ!?ってくらい見た目にもいい変化(肉付きが良くなる)が出ている。

その食欲を見た女子たちもしっかりとご飯を普段の量と同じくらい食べ始めそれと同時にピタッと嘔吐も止まり、ポポロン以外のみんなはもうほぼほぼほ完治と言っていいほどの回復を見せた。

それを先生に伝えると

先生
先生
よかったよかった、これで残すはポポロンくんだけですね!辛抱してください。この子は体も弱いかもしないので、少し大変かもしれませんが必ず良くなりますから。

ポポロンの体質や体の弱さを知ってくださっている先生からの言葉はとても心強かった。必ず治る。いや、必ず治す。

インターフェロンは3日連続で打つ

インターフェロンは3日連続で打つことでより抵抗力を上げられるようで、必然的に3日連続での通院に。

弱っているポポロンは連れていかれる時も病院でも、抵抗すらしなかった。

カバンに入れるときにめっちゃ苦労するアレ、ないととても寂しいし、あれをやれるって、健康な証拠なんだよな。と実感。

カバンから逃げ回り走って追いかける、カバンに入れても2000%のパワーで飛び出る。それがいかに幸せなことか。再認識。

三日間のインターフェロンの注射を終え後は本人の抵抗力を信じて回復を待つのみ!だったはずが、すっかり弱気になってしまっていた僕は

「インターフェロンを打ったのにもし食欲も戻らず元気も戻らなかったら強制給餌が始まり喉にチューブを通し苦しい思いをさせてしまうのだろうか、そうなった場合入院になってポポロンと一緒にいるのは難しくなってしまうのだろうか。もしそうなったら僕が動物看護師の勉強をして動物病院に就職して僕自身が看病をすれば毎日会えるのか、いやでも動物看護師の勉強てそんな一朝一夕で学べるようなアレじゃないよな、でもそこまでやるなら獣医師本気で目指したらその勢いで世界の猫も救えるし家の猫に何かあっても冷静な対処ができるよな、それが一番いいやんか、僕バカだけどやれるかな」

などとマイナス思考+頭のおかしい考えが頭を永遠巡っていた。

3日目の注射後変化が起きた

しかし3日目のインターフェロンを打ち終え数時間後、嘘みたいによだれが止まり本当に1ミリたりとも動かなかったのが嘘のように、自ら歩みはじめ、涼しいところを見つけ、寝っ転がる位には動けるようになっていた。

さすがポポロン。強い子だ!

しかし依然ご飯は食べず、心配は続くばかりだ。

唯一の救いは水をたくさん飲むこと。

水さえ飲んでいれば脱水症状の心配もないしひとまず安心だそうだ。

僕の膝の上で、ぐっすり寝るという、日常まで戻ってきた。

ニックが見切れてるあたりも日常

昨日まではご飯の匂いを嗅ぐだけで吐きそうになるような素振りを見せ、よだれが垂れて止まらなくなってしまっていたが、今日からはみんなのご飯の横を素通りしても嗚咽することもなく平然と過ごしていた。

後はポポロン自身が、自らの意思で食べだしてくれるのを待つのみだ。

食べないからと強制的にチュールやご飯をあげてはいけない?

猫が体調不良でご飯を食べないからといって、無理矢理口元にご飯を持っていったり、口にチュールをぶち込んだりしてはいけない

数日食べていなくて、本当に緊急を要する場合などは別かもしれないが、基本的にはやめたほうがいいらしい。

というのも、前述した通り、猫は自らの意思で「今は体調が悪いから食べず、動かずが正解」と理解しているので、それを崩す必要はない。

そして最も恐るべきが

ご飯を強制的に食べさせること

無理矢理食べさせる→吐いてしまう→怖い、という関連記憶がついたりすると、食事自体に恐怖心を持ってしまい、体調が良くなってからもご飯を食べるのを控えてしまう子なんかもいるらしい。

強制給餌をさせた方がいい状態かどうかは、素人ではどうしても判断つきにくいだろうが、先生と相談しながら決めていった方が安全だろう。

しかしかれこれ3日ほぼ絶食のポポロン

ただかれこれ3日ほど絶食状態(1日にチュールを3ペロくらいだけ)なので、これ以上放置を続けると肝リピドーシスと言う生死に関わる病気を発症しかねない。

先生
先生
もしかしたら、今まで吐いたことないのに、食べたものが全部出ちゃって、食事時代をするのが怖くなってしまってるのかもしれない・・・。中には何日間か食べないと食べるのを忘れる、という子もいます。

と言われ、確かにもう症状的には落ち着き出してるのに、食べようとしない現状を考えるとそんな可能性は十二分にあり得ると思った。

そこで先生にも相談しチュールや栄養食のようなものを少しだけあげることを許可してもらった。

こう言った普段食べさせないような、スープ上のご飯やおやつをしこたま用意し嫌がらない程度の位置に放置。

それを無視するようなら口のあたりに少しだけ塗って、反射で舐めた際に「あれ!?何これ!うま!」となるように・・・

こういう症状の時でも安心してあげられるおやつがあると人間も心に余裕ができていいですよ。

これがきっかけで

「あ、僕食べても平気なんだ」

と思ってもらえるように願った。

食べるのが怖い、食べることを忘れてしまっていたらまずい。そう思っての行動。

食べた瞬間に即座に吐いてしまったらどうしよう、一切食べてくれなかったらどうしよう、そんなことを思いながら少し嫌がるポポロンにご飯を食べさせた。

正直数時間したら吐いてしまうだろうと思っていたが吐くこともなく

「今日のご飯おいしかったよ毛づくろい」

をしているではないか。

これである

どうやら食べること自体はもう問題ないようだ…!

先生曰く過去あまり吐いたことのない猫ちゃんが突然嘔吐した場合自分が吐いたことに対するショックでご飯を食べるのを怖がることがあるらしい。

今まさにポポロンもそんな感じだった。

人生で一度も吐いたことないのに、口からピンクの嘔吐したらそりゃ怖いよね。

僕だったら食えなくなっちゃう。

食べても吐かないし、具合悪そうにすることもない、しかし自分からは食べられない。

なんとか栄養と呼べるご飯は食べさせてあげられたから、一応一安心。

パウチをあげ切るのに1時間かかりました。僕の指を駆使して、出来るだけ負担のないように丁寧に口に運びました。

そんな日が丸一日続き、不安な1日が終わった。

次回

久々の猫圧!?

…しかし、いつものように、先頭はポポロンではありませんでした・・・・

ようやく少しずつ不安から解放されてきたが、まだ油断できない響介と元気になってきたらポポロンを気にかけてるみんな

オススメ記事
ニャンデレラストーリーは突然に・・・

【ニャンデレラストーリーは突然に。Vol.30】若き日のリュックを襲った腫瘍「肥満細胞種」手術後の体調悪化・・・

2022年2月26日
リュックと愉快な仲間たちブログ
リュック最大で最低とも言える思い出肥満細胞種。当時殴り書きしていた記事を再構成しているわけですが、臨場感マックスすぎて記事作成していて手が …
ニャンデレラストーリーは突然に・・・

【ニャンデレラストーリーは突然に。Vol.32】リュックと愉快な仲間達feat.先生VS謎のウイルス

2022年3月12日
リュックと愉快な仲間たちブログ
毎週ニャンデレラストーリーを書いていると、自分の人生がいかに特異で、そして幸せで波乱万丈で幸せで幸せなのかよくわかりますね。 この記 …
ニャンデレラストーリーは突然に・・・

【ニャンデレラストーリーは突然に。Vol.38】ウイルス達との長い戦いが終わった。はずなのに。次は「粟粒性皮膚炎」との戦いが、始まりました【ちょい閲覧注意】

2022年4月23日
リュックと愉快な仲間たちブログ
長い時間をかけてリュックの肥満細胞種、そして一家全員ウイルス感染という最悪の思い出を書かせていただいておりましたが、今回の記事からまた、本 …