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失われていく「当たり前」【愛猫のリンパ腫闘病日記218】

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爪研ぎから落下してしまい、爪研ぎ恐怖症のようになってしまったポーチー。

落ちたら怖いよね。仕方ないよね

「動きたい」「やりたい」

そう思っているはずなのに、身体が動かない。

我が家で最も運動神経が良くて好奇心旺盛で人懐っこいぽーちーが

一番進んで体を動かしたいはずなのに。

見ている僕はとんでもなく辛い。

ポーチー本人はどういう気持ちなのだろう。

猫だから、そんな感情はそこまでなくてただ無理そうだからやってないだけなのか

普通に悲しみを覚えているのか

どうなんだろう。それは正直僕にはわからないんだ。ごめん何もできなくて。

それでも、一緒にいてくれて、本当にありがとう

悲しみに暮れている時間などなかった

翌朝、ポーチーを見ると

顔つきが、大きく変化している。

瞬膜が両目に強く出てしまっている

ベロも出てるし、鼻水も。

明らかに苦しそうな呼吸。

写真でも伝わるだろうか?

向かって右側の首あたりがうっすら腫れているのが

喉の腫瘍が、大きいため外側にも影響が出てしまっている。

僕はこの時、このポーチーの表情を見て

「ああ、キロサイド、あんまり効いてないのかな」

そう思ってしまった。

それだけは思わないようにしていたのに。

そう思ってしまった。

ポーチーとの時間

こうやって、手を出してあげて、首を楽な体制にしてあげると、気持ちよさそうに眠ってくれる。

こんなことでよければ、無限時間やるからね。

なんなら手切り取って置いておきますよ。

今僕の脈と、ポーチーの鼓動が、重なっている。

ここにポーチーがいる。ポーチーが頑張ってくれてる

こんな状況でも、喉を鳴らしてくれている。ああ〜愛おしい

こんなに頑張ってるのに、こんなにかわいいのに

神様は、ひでえなあ。

瞬膜がここまで飛び出ていると、目が見える見えないの次元ではなく、物理的に視界がほとんどないだろう。

目が見えなくなった旨を投稿したらやはりSNSで「〇〇やったら見えてるか調べられます!」とか「まだ可能性が!」とか言われましたが、何度も書きますが、

“もう、そういう問題じゃない”んです。

運命が次々と残酷な現実を突きつけてくる。

毎日、こんなスピードで変化していく。

喜んだ次の瞬間、悲しみが襲う。悲しんだ次の瞬間、さらなる悲しみが襲う。

「僕の心は限界だ」

そんなことは言わない。

口が裂けても言わない。

それに、正直にいえば、意外と冷静な自分もいるんだ。

きっとここまでの闘病生活で、ある種慣れてしまった僕もいるのかもしれない。

そしてある種、少しずつ、未来を覚悟している自分がいるのかもしれない。

わからない。

いまだに正解はわからない。

でも、今ポーチーと過ごせている事実だけが、僕を支えている。

一つ一つ、”当たり前”が失われていくのも、きっと、覚悟できていた。

大声で泣き叫ぶこともしないし、悲観的にもなっていない。

「ああ、来てしまったか・・・」

正直、そのくらいかもしれない。

文字では100%伝わらないかもしれないが、そのくらい、日々の移り変わりが異様な速度なんだ。

ある種想像がついてしまっている自分にも腹が立つが、意外と冷静でいられることで、判断も冷静でいられているんだ。

外仕事が怖い。だから全ての仕事を家の中で完結できるものだけに絞っている。

自宅仕事で、本当に良かった。

一階でオンライン打ち合わせをしていると・・・

ポーチーが闘病生活でお馴染みの階段下スペースへ行こうと、階段を登り出した

打ち合わせ中だが、ポーチーが見える位置で打ち合わせをしている。

ポーチーが、階段登ってる!!怖い!!!

「ちょっっっと!待ってくださいね!!」

クライアントに伝え、階段のポーチーを支えに行こうとすると

階段下をじーっと見て、動かない。

入ろうとするが、頭がゆらゆら揺れておそらく「真っ直ぐ」進めないのだろう。

頭を屈めないと入れないのだが、かがむと倒れてしまうのだろう

ただただじーっと眺めることしかできない様子で

落ち込んだ様子で階段を登っていってしまった。

ポーチーはこの日を境に

闘病生活最大のお気に入りの場所

階段下スペースに入ることは無くなってしまった。

次回

次々失われていく”当たり前”

何か力になりたい!そう思ってくださっている方へ

「どうにかポポロンくん、響介さんの力になりたい!」

その一心から僕が関連している企業様や出版社様へ、お守りや物資をお送りしようと思ってくださっている方が多く感謝の気持ちでいっぱいです。

・・・が、出版社は僕の所属事務所!とかではないため、大量に物資が届いてしまうとお仕事のご迷惑になってしまったり、大変なことになってしまいます。

そこでそれらの対策として、大変心苦しくはあるのですが、処分に困るものや、消費が大変なものがたくさん届いてしまうのを避けるため、フォロワーさんからのアドバイスも受け、お気持ちは「投げ銭」形式で行って頂ければ幸いです。

下記リンクからApple Pay、クレジットカードなどで500円〜お支払いが可能です。

投げ銭後に表示されるページに、少し未来のポーチーのお話を少しだけ書いています。

こちらも記事の進み具合に合わせて、未来の僕の気持ちとして自己満?発散?も兼ねて定期的に更新されていくようにしています。

再三お伝えしますが、これは「治療費を分けてくれ〜!」という旨のクラファンのようなものでは断じてございません。

治療費は自分で出します。出せます。投げ銭0でも問題ありません。

あくまで、皆様の善意を受け取る場がご用意できないか「結局何もらうよりもお金が一番応援になるよ!なんでもするよ!」というたくさんのご意見をフォロワー様方から頂けたので現状善意を受け取れる最善方法だと思っております。

気持ち的には「ブログためになったよ〜」的な、読了的な感覚でいて頂けるとなんとなく気が楽です笑。

毎日の様子を投稿できるよう頑張ってまいります。

毎日、読んでね。

このブログは僕自身の精神を守るため笑、取り乱して文脈や情報がごちゃごちゃにならないようその日その日、当日に書き綴ったものを後日修正し、時系列をずらして書いております。

闘病の当日に書いた日記や想いをもとに少しでも読みやすくなるよう丁寧に書き直し、一人でも多くの方に伝わるように努めています。

日記を見返しながら書く作業、闘病や辛い想いを2度経験しているようで辛い日もありますが、どんなに辛い日々だとしてもポーチーとの大事な毎日です。

遅筆になり不思議なところで日を跨ぐこともあるかもしれませんが、どうかご容赦いただければ幸いです。

この闘病の経緯を知りたい方は、こちらから読めます。