運命のブザービートを決め、勝ち確ルートへと戻ってきた僕たち最強の家族。
本当に一寸先は闇状態で目を開けていても視界が常にボヤけていて
いくらあるけど沼地を歩いているかの如く、常に足を取られまともに動けない、日々から
ようやく、抜け出せる可能性が出てきた
ポーチーのしるし通称「印刷ミス」のように、一点、小さく光る希望を見つけたよ
ポーチーのこの印を触るのが日課だ。ここが気持ちいポイントで、ここを指でほじくると喉を鳴らして全体重をかけてくる。
抗がん剤治療も、こうやってポイント見えれば、そこを狙い撃ちすればいいんだよね。
ポーチーが全て教えてくれるね・・・。
ありがとう。
シクロホスファミドから一週間
喉の、触れる範囲の腫瘍は、確実に消えていた。
改めて何もない状態で触れると、この数週間のポーチーの喉の腫瘍はとんでも無く大きく硬かったというのが、わかる。
冗談抜きで1.5〜2倍近く、首の太さも変わっている。
今はスッキリだ。
こんなにかわるか。そしてこんなに効くか・・・。
感謝でしかない。
もとより、COPプロトコールは
「いろんな種類の抗がん剤を使うとリンパ腫が薬剤耐性を持つのを遅らせられて対応しきれなくなってめっちゃいいぜ〜」という旨のもので
そもそもで言えば単剤での使用を考えられて開発されている。
もちろん懸念点もある。
単剤使用だと薬剤耐性を持ちやすい
これが、抗がん剤治療では基本的にCOPプロトコール等が選ばれる理由だ。
一つの抗がん剤でも効くことは効く、しかし、単剤だと薬剤耐性(リンパ腫が抗がん剤が効かないように進化していくクソシステム)が素早くついてしまい、効かなくなるのが早く、再燃後効かなくなる可能性が上がってしまう。
しかし、現状ですでに再燃してしまっている以上、効くものがあればそれをガンガン推していく、これが現状の最適解。
「効くものすらなくなってしまった」と思っていた僕らにとっては最大の光となる。
希望的観測も含まれてしまうが「単剤治療で再燃なしです!」という経験もたくさんきくし、先生の患者さんでも単剤で長生きしている子はたくさんいるようだ。
兎にも角にも、しのごの言っていられる状況ではない。効果のあったものがあって、よかった!!!!!とにかく今はそこだけを見る。
そして、何より先生がシクロホスファミド単剤の治療での成績や論文に色々目を通してくれていて「シクロホスファミドが効くならむしろ最高です!」くらい言ってくれていたので、心強い。
そして、シクロホスファミドが効くということの最大のメリットも存在している。
自宅で投与可能
僕は「抗がん剤」という恐怖の化学物質が怖すぎて全て病院でやってもらっていたが(まあ普通そうなんですが)
実はシクロホスファミドはCOPプロトコール上でも経口投与を基本とされている場合もあるのだ
経口投与、つまり、口からあげられるのだ。
方法は二つ
- 液状のシクロホスファミドを口にシリンジで入れる
- 固形の錠剤で飲ませる
今までは点滴投与だったが、口からも入れられるのだ。
つまり!!!
QOL(クオリティオブライフ)の向上につながる。
通院しなくてもいい、点滴のためにわざわざ移動せず、自宅で、他のお薬をあげる感覚であげるだけ、でいいのだ。
現状のポーチーとの最大の課題である「1分1秒でもいい時間を過ごしてほしい」を叶えられる。
ただ・・・
血液検査は必須
抗がん剤は必ず白血球数、血小板数、その他の数値を観察しながら抗がん剤を打っていく。
大量に錠剤で抗がん剤をもらっておいて、自宅で数ヶ月勝手にご自由にどうぞ、とはいかないのだ・・・・
つまり
結局血液検査で通院することになるのでは?
・・・・
なんか意味なくない・・・・?
と正直思いつつ笑・・・。
でも、点滴も短い時間ではないし、病院にいる時間が少しでも減るのは、いいことなのかな。とか思いつつ。
気になる疑問もあった。
なんか点滴の方が効きそうじゃない?
これを読んだ方で、同じ思考を持った方、絶対いると思います。
なんか、口からあげるより、点滴の方が効き目強そうじゃない・・・?
なんとなく、素人的な感覚ではそう思ってしまう・・・。
先生に確認を取ると
とのことだった。
とはいえ、現状ここまですべて病院で打ってもらっているので、これをわざわざ変えにいく必要もないかな、、?というのと、痩せ細っていたり、体調面も不安は残っているので、安定するまでは定期的に見ていただくことで逆に安心感もある。
ということでひとまずしばらくは今のまま通院で投与することになった。
なんとびっくり、ここにきて副作用は全くなし。
もしかしたら体が弱りすぎてて副作用すら出す余裕がないほどなのかもしれないが、逆にそれが功を奏し自発的に食べているしトイレも行くのに吐くこともだるそうにすることも、ない!
このまま何もなければ、念願の「コンスタントに毎週抗がん剤を打つ」
が叶う!!!!
抗がん剤治療を始めてからコンスタントにまともに打てたのは一回だけ
つまり本来の抗がん剤治療を行えていないということ。
「本来の抗がん剤治療」を行えないまま、再燃してしまった。
だからこそ、今ここにきて「本来の抗がん剤治療」をきちんと行なって、また何度でも!寛解してみせる。
ましてや副作用がたくさん出てしまったら、いくら腫瘍に効果があったとしても、治療をやめて、ホスピスへの移行も検討していた。
しかし、今回奇跡的に、効いている上に、副作用もない!
これなら続ける以外の選択肢は、ない!!!
ポーチー自身が自ら食べれてて、うんちしてて、そしてリンパ腫も小さくなっていて、副作用もほぼないなら、これはQOLが高い証拠。
やっと、やっと追い風だ。
僕たちの闘病は、ここまで向かい風だらけだった。
ここから一気に、奇跡の逆転劇を見せつけてやる。
次回
諦めないことと、猫同士の愛
何か力になりたい!そう思ってくださっている方へ
「どうにかポポロンくん、響介さんの力になりたい!」
その一心から僕が関連している企業様や出版社様へ、お守りや物資をお送りしようと思ってくださっている方が多く感謝の気持ちでいっぱいです。
・・・が、出版社は僕の所属事務所!とかではないため、大量に物資が届いてしまうとお仕事のご迷惑になってしまったり、大変なことになってしまいます。
そこでそれらの対策として、大変心苦しくはあるのですが、処分に困るものや、消費が大変なものがたくさん届いてしまうのを避けるため、フォロワーさんからのアドバイスも受け、お気持ちは「投げ銭」形式で行って頂ければ幸いです。
下記リンクからApple Pay、クレジットカードなどで500円〜お支払いが可能です。
投げ銭後に表示されるページに、少し未来のポーチーのお話を少しだけ書いています。
こちらも記事の進み具合に合わせて、未来の僕の気持ちとして自己満?発散?も兼ねて定期的に更新されていくようにしています。
再三お伝えしますが、これは「治療費を分けてくれ〜!」という旨のクラファンのようなものでは断じてございません。
治療費は自分で出します。出せます。投げ銭0でも問題ありません。
あくまで、皆様の善意を受け取る場がご用意できないか「結局何もらうよりもお金が一番応援になるよ!なんでもするよ!」というたくさんのご意見をフォロワー様方から頂けたので現状善意を受け取れる最善方法だと思っております。
気持ち的には「ブログためになったよ〜」的な、読了的な感覚でいて頂けるとなんとなく気が楽です笑。
毎日の様子を投稿できるよう頑張ってまいります。
毎日、読んでね。
このブログは僕自身の精神を守るため笑、取り乱して文脈や情報がごちゃごちゃにならないようその日その日、当日に書き綴ったものを後日修正し、時系列をずらして書いております。
闘病の当日に書いた日記や想いをもとに少しでも読みやすくなるよう丁寧に書き直し、一人でも多くの方に伝わるように努めています。
日記を見返しながら書く作業、闘病や辛い想いを2度経験しているようで辛い日もありますが、どんなに辛い日々だとしてもポーチーとの大事な毎日です。
遅筆になり不思議なところで日を跨ぐこともあるかもしれませんが、どうかご容赦いただければ幸いです。
この闘病の経緯を知りたい方は、こちらから読めます。