リンパ腫闘病 PR

【悲報】信頼の獣医さんアホになる【愛猫のリンパ腫闘病日記106】

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結果的に、現状の抗がん剤ではもはや治療を継続することは難しいorかなりの時間を置かないと厳しい、という状況に追い込まれている。

個人的には明るい未来のために続けたい、でもポーチーが苦しむ姿はこれ以上見たくない、、でも、、

と悩んでいたところ、ついに新たなる一手が・・・

アドリアシン(ドキソルビシン)という抗がん剤を提案された。

アドリアシン(ドキソルビシン)とは

リンパ腫に対して最も強力な抗がん剤

悪性リンパ腫に使われ、DNAの複製に必要な酵素の働きを阻害する。

副作用の頻度は高くはないが、腎毒性、骨髄抑制、食欲不振などなど、過去の抗がん剤と似た様なものがある。

それに加えて最もびっくりなのが・・・

副作用で心臓が障害されることがある

え・・・・?

心臓・・・?

副作用が心臓に出るってワード、怖すぎやしないか・・・

この心臓への負担にはとある条件があるそうで

蓄積性心毒性

体重や体の大きさに対して、投与できる量が決まっていて、医師が患者に合わせて的確に量を調整し投与しなければならないそう(まあそれはどの薬でも割と同じだが、より厳密なものらしい)

つまるところ、細かいことは割愛してすごく簡単に書くと

「打てる回数上限がある」

猫の上限回数は6回。人生の中で、6回まで打てる、ということらしい。

それを超えると、心臓に負荷がかかってしまうと。

ただ、逆を言えば、それさえ守れば心毒性はそこまで激しく出ることはないということだ。

真新しい抗がん剤の様に登場したが・・・

現在ポーチーが行っている「COPプロトコール」には入っていない抗がん剤だが

「CHOPプロトコール」には組み込まれている、抗がん剤!

抗がん剤の歴史の中でも有名なものである。

なぜ今更この抗がん剤を提案してきたのか・・・?

そもそも副作用とか、使用上限があるとか、恐ろしいワードだらけでこのタイミングで提案するとか先生ついにアホになってしまったのでは・・・?

しかし、そこはやはり、天下の我らがヒーロー先生

ちゃんと理由がありました。

ドキソルビシンは3週に一度の投与

なんと、この抗がん剤の最も特筆すべき点は・・・

3週に1度の投与で良いということ。

現在ポーチーは

  1. 抗がん剤を打つ
  2. 二日目あたりから副作用炸裂
  3. 食べなくなる
  4. 4日目5日目あたりに副作用おさまる
  5. と思ったらカリシ爆誕
  6. 6日目にもっと食べなくなる
  7. 10〜14日くらいかけて症状が落ち着く
  8. 念の為さらに5〜7日くらいの日数をかけてご飯を食べる期間を設ける
  9. 次に打てる様になる頃には本来のスケジュールから既に2週間遅れ・・・

というルーティンで過ごしている。

結果的に本来毎週打つべき抗がん剤を2週間〜20日前後おきに打つということになってしまっている・・・。

・・・

・・・・ん・・・?

ってことは・・・・

3週間に一回の抗がん剤になれば・・・

抗がん剤自体の基本のペースを崩すことなく、カリシが落ち着くのを待ちつつ、食欲が戻ってくる時間も確保しつつ、通院の回数も減らせる

ということだ。

やばくね?!

抗がん剤を打ってから、一週間後の血液検査だけは、マストで行わなければいけないが、その後の二週間は通院なし!(問題がなければ)

しかも症状によってはお薬もなくなる場合も。

つまり!血液検査後の2週間は「普通の猫」としてQOL第一に生活ができるということだ。

本音では・・・

(ならもっと早く提案してくれよ)

と思ったが・・・

やはり、最初に決めたプロトコールを守る、というのが治療の大前提にあり、できる限り予定通りに進めるべきと考えていて、コロコロ手を変えるより、粘りながらギリギリを狙う感じだった様ですが・・・

逆に、ここまで乱れてしまったのであれば、もはや全く違う一手を選ぶというのも最善なのではないか、ということで、生まれた代案!

さすがの先生、ギリギリを見極めつつ、本当にギリギリのラインが来てしまった時のために、こんなことまで考えていてくれたのだ。

とにかく、この進め方は今のポーチーにとって最適解と言えるだろう。

しかし先生にこう伝えられた

先生
先生
ご説明した通り、この抗がん剤は打てる回数制限があるので、6回打ち切ってしまった後に、再燃してしまった場合、打つ手がなくなってしまうということにもなります。

た、確かに、、、

だから早めの段階でこの提案をせずに、とっておいたってことか、、

先生
先生
抗がん剤治療は、種類ごとにかなり相性があるので、これがダメなら他、ダメなら次、とうまく対応していくことも大事になるので、「手段を残しておく」というのが結構肝になると思っています・・・

なるほど、、、、

シクロホスファミド、ビンクリスチン、Lアスパラギナーゼ、それぞれを打ってきた。

Lアスパラギナーゼはもとより副作用が少ない、が、繰り返し使うと耐性ができてすぐに効かなくなってしまう+効果の持続力がかなり短い

シクロホスファミド、ビンクリスチンに関しては今まさに繰り返し起きているように副作用からのカリシウイルスのコラボにより継続が難しくなっている。

一つ一つ、合う合わないを見極めて、ギリギリの線引きの中で選択をしていく

改めて、すごくギリギリな闘病をしているということを再認識した。

そして、一手ずつ、一歩ずつ、選択肢が減っていっているんだということも。

次回

期間を少し空けて、ついにドキソルビシン

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毎日、読んでね。

このブログは僕自身の精神を守るため笑、取り乱して文脈や情報がごちゃごちゃにならないようその日その日、当日に書き綴ったものを後日修正し、時系列をずらして書いております。

闘病の当日に書いた日記や想いをもとに少しでも読みやすくなるよう丁寧に書き直し、一人でも多くの方に伝わるように努めています。

日記を見返しながら書く作業、闘病や辛い想いを2度経験しているようで辛い日もありますが、どんなに辛い日々だとしてもポーチーとの大事な毎日です。

遅筆になり不思議なところで日を跨ぐこともあるかもしれませんが、どうかご容赦いただければ幸いです。

この闘病の経緯を知りたい方は、こちらから読めます。