猫たち同士の愛で無事初夜を感動的な方法で乗り越えた我が家のみんな。
ご飯の食べる場所なども試行錯誤しこのままなんとか落ち着いてきてくれれば…
と希望的観測丸出しで過ごしていた僕。
今回の記事は2日目に判明した、人間では見当もつかない、至極猫らしい大珍事件を書き綴ろうと思う。
”人として”出来ることは全てやっている。つもり。
みみんなのストレスを考え、寝室でご飯を出し、寝室でみんなで眠る
そんなことを一つ一つ、しっかり徹底し、何ヶ月かかろうとも、何年かかろうとも、徐々に徐々に、しっかり慣れていってもらおう!
そんな風に考え、僕なりに最善を考えながら過ごしていたのだが…
この考え方が…大きな弊害を生むことに…
翌朝になっても誰も降りてこない
前日の朝方は、ケージから放たれた場所という安心感なのか、いつの間にか全員でソファで寝ていて、その後寝室に移動。
翌朝起きると寝室に設置した猫専用窓が、大活躍。

完全に思惑通り使ってくれていた。この景色を見て、ちょっとだけ泣いちゃったぜ。建てた甲斐があるってもんよ・・・・。
朝ご飯を寝室で一緒に食べ、
鑑賞に浸りつつも「この家はこの部屋だけじゃないんだぜ!」と案内の意味も込めて、僕は一階へ降りた。
しかし待てど暮らせど、誰一匹として一階に降りてこないではないか・・・
まさか・・・僕・・・嫌われたんか・・・・?
階段が怖いのかな?何かあったのかな?色々な考えを巡らせながら自慢の鉄骨階段の方を向くと・・・

ニック「いいなぁ…響介のおうち広くて・・・」
えっ!?
どゆこと…!?
意味がおわかりいただけただろうか。
なんとニックたちは…
この階段より下を「別の家」として認識していたのだ!
何を隠そうこの階段の段差で見事に室内の温度が変わっているのだ。空調をいくら効かせても、このニックたちのいる段できっかり空気の層ができている。
下が25度だとして階段から上は20度!くらいの差がはっきりとある。
人間でもはっきりわかるほどの温度差だ。

それが故に猫にとっては一階と二階が完全に「別世界」として捉えられてしまっていたのだ。
ただでさえ気温や空間に敏感な生き物だ。誰一匹としてこの段差から降りてこようとしない。
だって「別世界」なのだから…
そんなこともつゆ知らず、リビングでテレビを見ていた僕。
それを階段から見守る猫たち。
そう。完全に

「響介だけ広い家でずるい。私たちの家なんて8畳ちょっとしかないのに…なんなのあいつブスのくせに」
という空気感が満載なのだ。
違うんだよ…みんな…この一階も全部君たちのものなんだよ…降りてきていいんだよ…
よくよく考えれば・・・・
そりゃそうだ…今までご飯をあげる場所がお家の中心で、ワンフロアの世界だったんだ。

こうやってちょっと圧をかければご飯が出てくる(※出さざるを得ない状況にされる)環境だった。
そこにある日突然「2階」という過去の生活では絶対的にあり得なかった「上下での生活空間」という概念が生まれ、その2階部分でご飯を出されたら、殊更その階が家だと思うよな…
またもや猫の思考を読みきれなかった…
猫って本当に色んなことをよく考えてるんだなぁ。
まだまだ猫マスターへの道のりは遠い…
かと言ってみんなを無理やり下に降ろすことは猫たちにとって最もストレスを与えることになってしまう。
みんなが自ら安全だと気付き、自ら降りてきてくれるのをひたすらに待つしかない。
それまでは毎日2階でしたうんこを1階に運び、匂いで少しずつ慣れさせ
「君達のお家なんだよ〜?こっちもきちゃえばいいのに〜?」
という空気感を満載にしておく必要があるのだ。
そんなミッションを自らに課し、一日でも早くなれるように努力するんだ。
僕、頑張っちゃうぜ。
・・・と意気込んだのも束の間…
僕がトイレから戻ると衝撃の光景が目に飛び込んできた。
次回
これはいくら猫マスターでも流石にルールがわからん
乞うご期待