皆様は猫のご飯をどこであげていますか?
多くの方がリビングやダイニングで人間と同じような条件であげていると思います。
しかしそれは人間が決めたルール。そして「ご飯はダイニング!」という先入観的なもののはず。
かくゆう僕自身も今までの家ではダイニングやリビングで猫と一緒にご飯を食べていました。
無論新居でもそのつもりでおりました。でっかくて広くて綺麗なリビングダイニングでガツガツ食うぜ!と思っていたのです。
が…
空間が広すぎて落ち着いてご飯が食べられないという問題発生

そう、LDKをとにかく鬼ごっこ用に広く作ったため至極落ち着かないのだ。人間の僕ですら。
猫は元々狩猟動物、茂みに隠れて気配を消し、一気に距離を詰め獲物を確保、そして外敵から攻撃されないように素早く食して撤退!が基本なのだ。

そんな猫が引っ越してきて早々見知らぬこんな広々とした空間でご飯を食べるのはかなり難しいこと。
実際出してみるも…
引っ越してきた初日。
当初ご飯をあげる場所として想定していたダイニングの位置にご飯を出してみるも…
食べない。全く食べません。
やはり知らない空間、しかも無駄に広い空間で背を向けてご飯を食べるなんてのは本能的に難しいのかもしれない。
何時間置いておいても、一向に減る気配のないご飯。
このままではみんなの身体に良くない。
そこで僕は気付いたのだ。
寝室の秘密
以前の記事でもご紹介したが、我が家の寝室はみんなを迎え入れたワンルームのお部屋とほとんど同じ間取りにしてあるのです。

適度に狭く、ベッドやキャットウォークなどもあり、隠れられる場所もある。
そして何より僕の寝具がありみんなのトイレもある。つまり慣れ親しんだ自分らの匂いがある。
ここならなんか家間違えて食べてくれるのでは!?
ということで、意を決し、ご飯をダイニングで食べることは諦め、みんなのご飯を持って寝室へゴー!
みんなきっと不安なのだろう、僕が移動する先へ、みんなが一生懸命付いてくる。
寝室へ入り、ご飯を設置すると・・・・
広いとはいえない空間に5匹。みんなと暮らし出したあの日を思い出す。
ぎゅうぎゅうでみんなでくっついて寝てて、毎朝リュックに鼻かじられて起きて・・・
「鼻噛むなよ!何でだよ!」
と言ったら翌日なぜか耳かじられたなあ。
そんなことを考えながら過ごしていると、みんなも慣れ親しんだ広さの空間に安心感を覚えたのか・・・・
なんと、ご飯を食べ出してくれた!

カリッカリカリッという幸せの音が部屋に鳴り響く
それと同時に
ドュフッ…ドュフッ…という変態の啜り笑いも部屋に鳴り響いていた。
猫の特性や性格を考え、臨機応変に。
引っ越し。それは猫にとっては最もストレスのかかる行為。

だからこそ猫それぞれの個性や性格、状況を考え臨機応変に対応する必要がある。
「ダイニングで一緒にご飯食べたい」
「片付けがめんどくさいから絶対ダイニング」
ではダメなのです。
人間のエゴで猫にストレスがかかっては元も子もありません。
そんなことを言ったって、それもまた、人間のエゴ。
人間が勝手に良かれと思って勝手に考えたに過ぎないのです。
猫のために作った空間、猫のために作った環境を一切猫が使わなかろうが、猫達が幸せに過ごせるために、臨機応変にこちらが変わっていくのみ。
ということで、ご飯はみんなで寝室で食べよう!それでいいのだ
きっとまだまだ、うまくいかないこともたくさんある。でもそれでいいんだよ。
“こちらの理想通りに使わない”という”使い方”をした、ってだけ!
無駄に広い新居だけど、一緒に、ゆっくり慣れていこうね。
食べてくれて安心したよ・・・
そして・・・緊張の、初めての夜が始まる・・・・
次回
ご飯問題を無事解決したみんな。その日の夜に待っていたのは・・・
乞うご期待!