よく質問が来ます。
「猫マスターはなぜそんなに猫に好かれるのですか?」
「野良猫でもそんなに触れますか?」
「猫に愛されるコツが知りたいです」
ええ・・・気持ちはわかりますよ・・・
しかし、現実はそうスムーズにいかないものなんですよ・・・
何せ僕は前世がマタタビ(多分)その残り香があるから好かれているのです(諸説のみあり)
そりゃただの人間が猫に好かれたい!ってだけで猫たちからの愛情を獲得できるほど世の中は甘くないんです・・・
真面目な話
というクソふざけた入りで始まりましたが、真面目な話をします・・・
猫触りたい勢には現実を突きつけることになりますが・・・
覚悟して読み進めてください・・・
猫は、本当の本当に気まぐれです。
猫に限らず、動物には野生の勘が備わっていて「こいつは危険だ」的なセンサーがはっきりあります。
僕は猫マスターを謳っていますが、実は犬には死ぬほど嫌われます。そりゃもう引くくらい。
どんなに人懐っこいわんちゃんでも僕が近づくとワニ来たくらい逃げます。
鳥と猫には割と好かれるのですが、一部の動物には割と嫌われるのです・・・
それと同じ、いやそれ以上に、猫は人間審査が厳しいです。
声が低い、声が大きい、動きがでかい、しつこい、香水等の匂いがきつい、いろんな理由で、何かが引っかかると、まああああああ、触ったりできません。
そんなわかりやすい理由ならいいのですが、そこはやはり野生動物。全て当てはまらないのに「なんとなく本能的にこいつは無理な気がする」みたいなモードがあるのです。
このモードに入ってしまった猫と仲良くなるのは、もはや無理に近いと僕は思っています。
野良猫ちゃんでもたまにいます。10匹いて全員僕の近くに来るのに1匹だけ来ない、みたいな。それはもはや性格や相性の域なので、絶対にしつこくしてはいけませんよ。最大のストレスです。

そこで特に気をつけるのが
猫と一体になること
突然なんか怖い宗教みたいになってますが、猫の気持ちになって、猫と一体になるのです。

先程の写真しかりですが僕をよくご覧ください。
猫は見ていません。カメラのディスプレイモニター越しに猫を見るという変態プレイ・・・ではなく、猫の目を見ないようにしているのです。
猫にとって目と目が合うというのは喧嘩の合図。
敵対心の現れです。よく触りたすぎて
「にゃんやーん!チッチッチ!こっちだよ!こっちだよ!」
とかやる人がいますが、あれはマジで人間で言うと「おお!?やんのかコラ!」「シバいてやんからこっちこいや!」みたいな感じです。
一番適切な回答は
「目も見ず、なんなら猫の方も向かず、銅像のように一点を見つめる」が正解。
一つ前の写真でも僕の周りの猫は全員毛づくろいをして、まるで僕がいないかのようなリラックス具合なのがわかるだろう。
野良猫ちゃんと近づくときは必ずこの手法で、必要であれば一度心臓と脈を完全に停止させ

撮る!

僕はズームレンズを使わないので、かなり近い位置で猫を撮らせてもらっています。猫が気が付かない、これが一番いい・・・・

寝てる猫ちゃんがいたらしつこくは撮らず、横を通過してるだけですよ〜敵意とかそんなんじゃなくてほんとただの通行人なんだですぅパシャ
みたいな感じで撮るとビックリさせずに済みます。
触る時も基本はおなじ
相手の目は見ず、気配で感じ取りつつ、まず指先の匂いを嗅がせてあげて、次に甲、少し時間をおいてそれをまた繰り返していると勝手に距離が縮まって来ます。
そこで今だ!!と上から触ってしまう人は猫を触る資格がありません!!
上から来られるのはめっちゃ恐怖なので、下から下から、行くようにしましょう。ただ野良歴が長い子は口周りに手をやると噛んでくることもあるのでその辺は目つきや態度を見ながら・・・
一つだけ、僕が裏技でやっているワンポイント猫と仲良くなるテクニックとして密かに猫マスターがやってる技
それが
「猫と呼吸を合わせる」
です。猫の息の速度に合わせて呼吸し、わざと息を聴かせてあげると、リラックスして目の前で寝てくれたり、触らせてくれる率が上がると思っています。きっと何かしらの親和性を感じるのだと思います。
そういったことを意識した結果、こんなに強そうでやんちゃそうな猫も・・・
こんな風になったりします。
そして!!今回のブログのメインテーマである・・・
ウェーブ撫で
いや、なんやねんそれ・・・
ですよね・・・。
ええ・・・僕もわかりません・・・
先程までのお話とは打って変わって、半分ネタ、半分本当のウェーブ撫で・・・
それがこちら・・・

ちゃんと並ぶやん・・・

すごい全然人の話聞いてないし順番守れない子おる

いや、順番割り込んだの怒ったりしないんだな

仕事終わりのビール飲むおっさんボイスやめて〜!

いやいやいやい、ちょっと待って!ニックだろどう考えてもニックだろ!!
!?軽く避けられた!?

実は一番ウェーブ撫でが好きなボコたん。
こうやって何往復かすることで全員への愛情が偏ることなく均等にそして楽しく(僕が)触ってあげられるのである。
ウェーブ撫でをした日は、一階に降りた後も・・・

うわあ!思い出した!!!ごめんなさい!
ポポロンが抜いたから〜!
いや、僕そんなこと言ったかなあ・・・・
ウェーブなでは動画のインパクトが強いので、是非動画をご覧ください。

ちなみにポポロン単独で立ち上がり撫でられをします。
これ可愛すぎてついやっちゃう。頭の力強すぎてたまに指折れそうになる。
猫は安心を求めています。

猫は触られたい!というより
「安心を求めている」
そんな風に僕は考えています。
触られていると、安心する
一緒にいると安心する
そういう状況が、環境が大切なのだと思います。
各猫の好みの触り方に合わせたり、求めてるものを考えたり呼吸を変えたり体制を変えたり、「ただ触りたい!」で触るのは猫にとってストレスです。
営業と同じで、相手にいかにメリットが提示できるかが大事なのです。
僕は僕に触られたら絶対的に気持ちいですよ〜〜!???!という最大の武器を交渉材料に、触らせてもらっているにすぎないのです・・・
我が家の猫
「響介さんちの猫は懐っこくていいですね。うちの子達は触らせてくれません」
とよく言われますが、実はそんなことありません。
家族ですらほとんど触ったことがないくらい、人にビビって逃げますし、触ろうとすると逃げたり怒ったりします。
そんなことを言ってくる猫ちゃんたちと根本の性格は似ているはずなのです。
それでも触れる僕がすごいのだ!ではなく、何事にも信頼関係が大事ということです。
猫の気持ちになるんです!!!それが、猫と仲良くなる第一歩です。
動画で鼻息荒いのを「呼吸を合わせてるだけですキリッ」という言い訳にしようとしてる響介と可能なら23時間くらいは触って欲しい猫達