抗がん剤を続ける=カリシウイルスの餌食に
抗がん剤をやめる=リンパ腫の餌食に
どの選択を選んでも、ポーチーを傷つけることになってしまった。
ここまでの道を選んだのは僕。全て僕の責任だ。
自分を責めずにはいられない。
しかし、自分の選択に責任を持つのも、また飼い主の勤めだ。
「カリシウイルスを蹴り飛ばしリンパ腫を握りつぶす」
というパワープレイが可能であれば、是非そうしたい。
が、そういくわけもなく。
何を選んでも辛い思いをさせてしまうこの状況下、精神がイカれそうだ。
抗がん剤反対派の輩が見たら「ほれみたことか」と言ったところだろうか。
しかし、それとこれとは関係ない。キャリアでなければ信じられないほど治療の進みはいい。キャリアであったから、そしてそれがタイミング悪く出てしまったから、だ。
選択を迫られる
現状でも、すでに抗がん剤の間隔をたくさん開けている。既に本来のプロトコールを行えていない。
ここまでスケジュール通りに行えていない状況なのであれば、辞めることを選んでも、大した差はないのではないか?
そう思う自分もいるし
ここまでスケジュール通りに行えていないのに、それでも、体調と相談しつつ頑張って続けてきている、間隔を調整しながら、体調と相談しながら、続けていけばいいのではないか
と思う自分もいる。
先生としては、カリシウイルスはキャリアである以上何度も出てはくるが、初回よりは弱くなっていくはずだ、と。
そもそもが数年前のウイルス事件で、炸裂して、その時の重症度といったら思い出したくもないレベル。
抗がん剤が始まってから出てきたものも、なかなかだったが、ウイルス騒動の時ほどではなかった。
今回出て来たカリシは抗がん剤で最初に出たものより確実に弱い。
ただ、体力が落ちているので、食欲が落ちているとガッツリ元気がなくなる。
ただ、症状というか、出方的には確かに弱くなっている。
これがまた落ち着いてくれれば、次に万が一出てくる時にはもっと弱くなってくれてれば・・・あるいは・・・
と可能性を見てしまう。
すると先生が
と。
うむ。それしかない。
今焦って変な決断をするんじゃなく
「今のポーチーが、一番楽しく、辛くない時間を送れるよう」考える。これが今飼い主である僕にできることだ。
抗がん剤が延期になりました。
と、大それた言い方をしていますが、まあもとより今のペースだと延期に延期を重ねているようなものなので笑、それ自体にはそこまで焦りはない。
そして何より
“抗がん剤を打って、体調が落ちるポーチーを見なくて済む、焦らずに済む”
という感情が湧き出ていた。
抗がん剤が大変なことは、最初からわかっていた。いや、わかっていたつもりだった。
そして、もっと言えば、抗がん剤自体の大変さは許容できていた。
しかし、カリシウイルス、こいつのせいで、最悪の状態になってしまっている。
キャリアだったとしても、出ない子は出ない。出る子は出る。
ポーチーは出る子だった、それだけだ。
マイナスに考えすぎないで進むしかない。
もしかしたら、カリシが出なかったら、他に強い副作用に見舞われていたかもしれない。
きっと体が何かしらのバランスや、状態を考えて、結果的にこうなっているんだ、と。
そう思うしかなかった。
先生の補足
そう先生に投げかけると
驚きの回答が来た。
しかし、獣医目線でお話しさせて頂くと、本音は「まだまだ全然余裕」です。
治療優先で考えると、元気がなくなるのは当たり前ですし、仕方のないことだという考え方もあります。
しかしやはり飼い主目線で「辛そうだから」「見てられない」と辞める選択をする方がとても多いです。それも、全く間違いではありませんし、一つの正解です。
しかし獣医会で集まったりすると「あ〜この子もう少し続けられればもっといい結果になるのに〜」という話によくなったりもします笑。
ここがやはり獣医と、飼い主の一番の差です。一緒に暮らしてますから、辛くなって当たり前です。
もちろん食べない飲まない、元気ない、を軽んじてるわけではありませんが、治療を続けられるかどうか、で言えば、獣医的には、大丈夫だと思っています。
ここまで元気がなくても一生懸命生きているこの子は強いです。続ければきっといい結果になっていくと思います。
しかしそれを決めるのは飼い主さんですから、辛そうでやめたいと思ってしまったのであれば、僕はそれに従って、他にできる最善を尽くしますよ!
いやはや、、あいも変わらず説得力の鬼である。
まさにそう。
飼い主目線と獣医目線では、全然違う世界が見えている。
僕ら飼い主はいい意味でも悪い意味でも猫が「よく見えている。」「よく見ている。」
「ああ、膝に乗らない」「鳴かない」「あの顔をしない」
色んなものが見えている。
しかし獣医側はいい意味で「よく見えていない」
家での様子や状態の変化を俯瞰で聞いて
ある種感情論は抜きで、数値や現状の数値で治療を判断できる。
どちらが正しい?と言われれば、どちらが、とは言えないが、、
僕は、獣医さんの方が冷静である分、正しいと思う。
我々飼い主はちょっと何かしないだけで、「もうだめだ」と考える
しかし獣医目線なら「まあ、猫ですからね」と冷静に片付けることもできる。
状況によっては飼い主目線で、よく見ていたからこそ気がつける異常も多いだろう。
僕は過去にリュックの肥満細胞腫をありえないサイズ感で見つけ先生をびっくりさせたことがある。
これはまさに毎日触りまくって毎日よく見ている飼い主だからこそ気がつける最も強い部分の範疇だろう。
しかし今は抗がん剤治療「医療」だ。
先生たちの方が確実にプロで、知見も経験も山ほどある。
「このくらい体調悪くなるのは普通」とか「あと一歩攻めたら、治せる!」とか沢山の経験をしてきている。
初見の獣医なら信用できない。自分の感覚を信じたい。
でも、僕はこの先生になら、僕自身の命まで預けていいと思っているくらい。
その先生が
「過去にカリシ出ちゃった子がいたけど、それでもギリギリを攻めて続けて、寛解期間を延ばせた」といっているなら、僕は先生を信じたい。
「ああ〜〜ここでやめちゃうのか〜〜。。。もう少し続けてみてほしいなああ、、、」って思うこと笑。
でも、決めるのは飼い主さんと猫ちゃんですから。本当に絶対やった方がいい!ここが勝負です!って時はもちろん言いますけどね。
「辛そうな猫を見てるのが、もう耐えられない。」と言われてしまったら、それはそれで、辞めるのが正解なんだと思います。僕も自分の猫がリンパ腫なったら、冷静には判断できない自信ありますしね笑。
優しい言葉をかけてくれる先生。
先生は「患者の判断」を絶対に否定しない。
やらない方がいいことはもちろんしっかり伝えてくれるが、「意思」をめっちゃ尊重してくれる。
医学的に見て、続けられそうな状態なのであれば、続けたい。
しかし、僕の気持ち的に、今すぐ続けるのは嫌!ちゃんとある程度体力は戻したい。
先生もそれには同意してくれているので、まずはとにかくひたすらに体力回復を目指しながら、常に最善を選んでいく。
それは変わらない。
先生のおかげで、心も強くいられます。
感謝
治療を、続けられるように、最善を尽くしたい。
そう伝えました。
「治療をすること=運命に抗うということ」
という記事をセカンドブログで書きました。
次回
待ち受ける現実
何か力になりたい!そう思ってくださっている方へ
「どうにかポポロンくん、響介さんの力になりたい!」
その一心から僕が関連している企業様や出版社様へ、お守りや物資をお送りしようと思ってくださっている方が多く感謝の気持ちでいっぱいです。
・・・が、出版社は僕の所属事務所!とかではないため、大量に物資が届いてしまうとお仕事のご迷惑になってしまったり、大変なことになってしまいます。
そこでそれらの対策として、大変心苦しくはあるのですが、処分に困るものや、消費が大変なものがたくさん届いてしまうのを避けるため、フォロワーさんからのアドバイスも受け、お気持ちは「投げ銭」形式で行って頂ければ幸いです。
下記リンクからApple Pay、クレジットカードなどで500円〜お支払いが可能です。
投げ銭後に表示されるページに、少し未来のポーチーのお話を少しだけ書いています。
こちらも記事の進み具合に合わせて、未来の僕の気持ちとして自己満?発散?も兼ねて定期的に更新されていくようにしています。
再三お伝えしますが、これは「治療費を分けてくれ〜!」という旨のクラファンのようなものでは断じてございません。
治療費は自分で出します。出せます。投げ銭0でも問題ありません。
あくまで、皆様の善意を受け取る場がご用意できないか「結局何もらうよりもお金が一番応援になるよ!なんでもするよ!」というたくさんのご意見をフォロワー様方から頂けたので現状善意を受け取れる最善方法だと思っております。
気持ち的には「ブログためになったよ〜」的な、読了的な感覚でいて頂けるとなんとなく気が楽です笑。
毎日の様子を投稿できるよう頑張ってまいります。
毎日、読んでね。
このブログは僕自身の精神を守るため笑、取り乱して文脈や情報がごちゃごちゃにならないようその日その日、当日に書き綴ったものを後日修正し、時系列をずらして書いております。
闘病の当日に書いた日記や想いをもとに少しでも読みやすくなるよう丁寧に書き直し、一人でも多くの方に伝わるように努めています。
日記を見返しながら書く作業、闘病や辛い想いを2度経験しているようで辛い日もありますが、どんなに辛い日々だとしてもポーチーとの大事な毎日です。
遅筆になり不思議なところで日を跨ぐこともあるかもしれませんが、どうかご容赦いただければ幸いです。
この闘病の経緯を知りたい方は、こちらから読めます。