ついに本当に最後の選択となってしまった。
キロサイド二度目が効くか否か。
いや、厳密に言えば、
“効き目がリンパ腫の成長速度に勝れるか”
だ。
僕は決めた。
このキロサイドを最後の抗がん剤にする。
効けば、キロサイドに希望を持って、進めていく。
しかし、表立って効果が見られないのなら。
ここで、闘病を終える。
肝心のキロサイドの効果は
正直、まだ、わからない
何度もお伝えするが、アスパラギナーゼが特に効き目が早いと言うだけで、普通はそこまで素早く効果は出ない。(とは言っても早いけども)
とはいえ、通常であれば早ければ当日の夜、翌日あたりには効果が出る。
効いていれば、その1週間で、見違えるほど良くはなる。
抗がん剤効き目VSリンパ腫の大きくなる速度
これが、抗がん剤治療の最大のテーマだ。
例えば効いていたとしても、効果があったとしても
大きくなる速度に効く速度が負けてしまったら、なんの意味もない。
言うなれば目的地に向かって穴を掘り続けているのに、上からどんどん砂をかけられていくイメージ。
かけられる砂が少なければ穴はどんどん掘れて、目的の深さ(寛解)まで辿り着けるが、毎秒何キロもの砂をかけられたら、いくら掘っても掘っても、辿り着くことはできず、どうしようもないだろう。
まさに抗がん剤治療はそんなイメージだ。
今僕が掘っているこの穴は、果たして目的地に近づいているのか?それとも積もっていく砂の量が優っているのか?
視覚化できないのが、また、辛いんだ。
明らかに土が増えてれば、諦めもつく。
もう、無理だ、って。
でも、それがわからないから、悪あがきしちゃう。
ただいたずらにポーチーを傷つけてしまっているのかもしれない
助けてるのかもしれない
正解がわからない。
この日、1分が1時間に感じるくらい時空が歪んで感じた。
もし、闘病を終えたら

歩いているポーチー
パトロールポーチー
お水を飲むポーチー
階段で佇むポーチー
いろんなポーチーが
もしかしたらこの日が、見られるのが、
闘病をやめた日が、最後になってしまうのかもしれない
そう思うと
「闘病はやめたくない」「諦めたくない」
と堂々巡りをしてしまう。
でも、決めたんだ。ダメなら、きちんと、次のステップへ、覚悟を決めて、進むと。
ただ祈りながらポーチーを見つめることしかできない

ああ、リンパ腫なんてクソみたいなものがなかったら
今この時間、僕らは何をしていたんだっけ
自宅仕事だからな
ポーチー膝に乗せて、ギター弾いてたかな
温かいコメントありがとうございます😭
— 響介 (@HOMEALONe_ksk) June 3, 2024
とうの本猫は普通に仕事のお手伝い(ギター代理)してくれてます😼 pic.twitter.com/6VTDywvu4o
猫圧してたかな
「猫圧」
— 響介 (@HOMEALONe_ksk) June 9, 2024
これがやりたいがために家を建てたのだよ pic.twitter.com/deOlAoOHcj
昇降デスクでエレベーターごっこしてたこともあったな

猫じゃらししてたかもしれないし
ただお昼寝するポーチーを今みたいに見つめてたかもしれない
そしてそのまま寝落ちしたり・・・
ん・・・?
あれ?僕働いてる・・・?
と一瞬不安になったが・・・
ただ、ただただ後悔
後悔
やっぱり、するよそりゃ
「もっとあの時」とか
「何もしてあげられてない」
とか
思っちゃうよ
僕は、この考え方にはプラスがないと思っていて、
何したって後悔!それなら何もしないで後悔するよりめっちゃしてその上で後悔する方がいいやろ!
と言うスタンス。
でも、結局、後悔。
僕猫マスターは猫のためにできないことなどない!
そう思っていた。
猫のためならなんでもできる!猫のためならなんでもやる!
そう決めて、その一心でここまで生きてきてる。
寒空で出会って
我が家に来て
ポーチーの運動神経を見て、家が狭すぎる!と気が付けて
借金あるのって猫たちにとってめっちゃリスクじゃねえか!!
って、本気で仕事頑張って、全力で1,000万円返済して
その足でマンションかって
外出したい!!!って庭部屋作って
階段で上下運動させたい!!って
家建てて
家を建ててからも、やれることは全力でやってきたつもりだった
猫たちが「したい」「やるべき」なことは余すことなくできるように、環境や時間を作っていたつもりだったし、きっと人より、ちょっとは、やってあげられていたと思う
それなのに
たかがリンパ腫ごとき、倒せない
我猫マスターぞ!?リンパ腫くらい秒でぶっ倒して見せるぜ
と息巻いてたのに
こんなに歯が立たないなんて。
こんなに何も、できないなんて
どんなことでもやってきた
どんなことでもやれると思ってた
それなのに
リンパ腫ごとき、倒してあげられないなんて
結局僕は、ポーチーに何もしてあげられないんだ
そんなマイナスな思考にまで陥ってしまった。
苦しいよね、辛いよね。
ごめんね、ただただ僕の自分のエゴで、ここまでひたすら戦わせて
辛いのはポーチーなのに、僕まで傷ついたふりして
戦ってくれてるのはポーチーなのにやってるふりして
結局何もできてないじゃないか
結果がダメなら
何もしていないのと一緒じゃないか
結果がダメなら
ただポーチーを傷つけただけじゃないか
凹み散らかした僕へ
そんなしょうもない自分自身へ、下記の記事を贈る。
そして
闘病に悩み苦しみ悲しんでいるあなたにも、読んでほしい。
僕は、この闘病の4ヶ月をポーチーと過ごした「最悪の記憶」とは思っていない。
むしろ今まで以上にたくさんの時間を過ごせている「最高の時間」とすら思っている。
でも、
でも
だからこそ
もっといたい、もっと過ごしたい
そう思ってしまうんだね
次回
奇跡と現実
次の記事はこちら
何か力になりたい!そう思ってくださっている方へ

「どうにかポポロンくん、響介さんの力になりたい!」
その一心から僕が関連している企業様や出版社様へ、お守りや物資をお送りしようと思ってくださっている方が多く感謝の気持ちでいっぱいです。
・・・が、出版社は僕の所属事務所!とかではないため、大量に物資が届いてしまうとお仕事のご迷惑になってしまったり、大変なことになってしまいます。
そこでそれらの対策として、大変心苦しくはあるのですが、処分に困るものや、消費が大変なものがたくさん届いてしまうのを避けるため、フォロワーさんからのアドバイスも受け、お気持ちは「投げ銭」形式で行って頂ければ幸いです。
下記リンクからApple Pay、クレジットカードなどで500円〜お支払いが可能です。
投げ銭後に表示されるページに、少し未来のポーチーのお話を少しだけ書いています。
こちらも記事の進み具合に合わせて、未来の僕の気持ちとして自己満?発散?も兼ねて定期的に更新されていくようにしています。
再三お伝えしますが、これは「治療費を分けてくれ〜!」という旨のクラファンのようなものでは断じてございません。
治療費は自分で出します。出せます。投げ銭0でも問題ありません。
あくまで、皆様の善意を受け取る場がご用意できないか「結局何もらうよりもお金が一番応援になるよ!なんでもするよ!」というたくさんのご意見をフォロワー様方から頂けたので現状善意を受け取れる最善方法だと思っております。
気持ち的には「ブログためになったよ〜」的な、読了的な感覚でいて頂けるとなんとなく気が楽です笑。
毎日の様子を投稿できるよう頑張ってまいります。
毎日、読んでね。
このブログは僕自身の精神を守るため笑、取り乱して文脈や情報がごちゃごちゃにならないようその日その日、当日に書き綴ったものを後日修正し、時系列をずらして書いております。
闘病の当日に書いた日記や想いをもとに少しでも読みやすくなるよう丁寧に書き直し、一人でも多くの方に伝わるように努めています。
日記を見返しながら書く作業、闘病や辛い想いを2度経験しているようで辛い日もありますが、どんなに辛い日々だとしてもポーチーとの大事な毎日です。
遅筆になり不思議なところで日を跨ぐこともあるかもしれませんが、どうかご容赦いただければ幸いです。
この闘病の経緯を知りたい方は、こちらから読めます。