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借金1000万作曲家の人生を変えてくれた猫の話 第9話「我が家の猫を世界一幸せにすると約束した日」 

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みんなと暮らし出して、日々「命」を感じるようになっていって、日に日に一日一日の重さや、大事さを感じるようになっていったのをすごく覚えています。

昼夜逆転が直り、生活リズムが整い、、なぜか体重が20kgくらい増えました

ご飯を食べて追いかけっこしてうんちしておしっこしてるみんなを見て、

「この生活を、この空間を、俺が守らなければいけないんだ」

と心から強く思うようになっていきました。

僕の脳内計算式が組み立てられ、その結果決まったことがありました。

節制節約でお金を作るなら稼ぐ方が絶対楽

猫のおもちゃを買い渋ったり、自分の生活を圧迫させて猫のために・・・

なんてやってるなら・・・

稼ぐ方が早いし楽なのでは?

と、大した仕事もしておらず才能もないくせに、一丁前にそう考えました。

でも実際そうなのです。せっかく自由業なわけですし、もともとないお金を節約して得られる額なんて総量決まってるやんけ!なら青天井で上限なしにできるくらい稼げば、みんなに好きなだけおもちゃ買えるし、いいご飯食べさせられる、病院もお家も全部網羅できるくらい稼げば、それが一番いい!!!

と見たことも聞いたこともない計算式を叩き出し、根拠のないルートを導き出す人生が始まりました。

元々こだわりも強くプライドも高く、どんなことでも途中離脱が大嫌いな僕だったので、動くと決めてからの動きは自分でも笑えるくらいのスピード感でした。

「猫を世界一幸せにする男なんだ、俺は!!!できなかったらダサい!出来たらかっこいい!!猫ちゅき!」

と暗示をかけ、頭の中はこの思考で支配され、みるみる生き方が変わっていきました。

思い返せばこの時にはすでに、猫のために家を建てることを目標にしていたと思います。

謎の計算

謎にマメな僕は印税の計算をして

〇〇万枚売れる仕事をすれば借金はペイできるし、これが出来てあれができる・・・それを何回やれば家が建てられて、、今現在この枚数売るアイドルやグループはあれとこれとそれと・・・

編曲はとっぱら(決まった額の支払い)で〇〇円稼げるから、それを何件受けられれば・・

「どの仕事をどのくらいすればこの額を稼げる」という逆算から仕事の幅を決めると言う作曲家としてはあるまじき謎思考で計画を立て出した。

とはいえいきなり大手の仕事をバンバン受けられるわけもないので、まずは手近なところから、ジリジリ仕事を得て、結果をつないでいくぞ!!!

とかなり地道な営業をスタートすることに。

派手好きなのに意外と地道な男なのです。

コミュ障なので、話すのもコミュニケーション取るのも苦手なのに、必死に仕事を取ろうと、人生を変えようと、全力で動き出しました。全ては猫のために。

完全に転機でした。猫たちがいなかったら、音楽家としての僕は絶対にここで終わっていた。いや、人生が、終わっていたかもしれない。

この時点で僕は、猫に命を救われているのだ。

次回

あれ?自分で「とはいえいきなり大手の仕事をバンバン受けられるわけもないので」って言ったよな?

ドラマよりドラマティック

乞うご期待

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