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その日を境に全てが変わった

先生のおかげで、生気が戻った僕。
死んだ魚のような目をしていた数日とは打って変わって、シャキッと蘇った。
本当に覇気が全く違ったと思う。先生のおかげで気持ちを立て直すことが出来た。
「絶対にみんなを助けるんだ」
そう強く思ったら不思議と強くいられた。
猫たちが元気がないからって僕まで元気がなくなっちゃ、ダメなんよ。
真っ直ぐみんなのために、頑張る。生きる。
そう決めた元気丸出しで前向き前回のな僕を見たリュックは、今までの数日間が嘘のように
ご飯を食べ出した。

猫はご飯を食べているだけで可愛い。寝ているだけで可愛い。
しかしご飯を食べているだけの猫を見てここまで幸せを感じたことはなかった。
猫は飼い主をよく見ている

猫は同居猫の調子や、家族、その他環境をよく見ている。
同居猫がいなくなってしまったり、何か変化があったりすると、ショックでご飯を食べなくなったり、ストレスで過剰グルーミングをしてしまったり・・・
猫は他の猫や生き物の痛みや苦しみがわかるとても優しい動物なのだ。
そんな心優しい猫。の中でも世界で最も優しい我が家のリュック。
リュックは、きっと
他の猫たちが元気がないのを、”自分のせいだ”と思ってしまったのかもしれない。
そして何より
「俺のペットの響介が、元気がない・・・」
そう思ってしまったのかもしれない。

僕はみんなと暮らし出して、飼い主の責任は勿論持っているが、みんなを「飼っている」という感覚はない。みんなと一緒に住まわせてもらっているという感覚だ。
その感覚は猫たちも同じようで、なんなら
「響介を飼っている」
という感覚だったのだろう。
そんな猫たちの大事なペットの僕が、元気がなくなってたら、心配だったよね。
僕が、リュックたちが元気がないのを見て、辛かったように
リュックも元気がない僕を見て、辛かったのかな。
これは、憶測にしかすぎない。でも、きっと、そうなんだと思う。
僕が、猫たちのストレスの根源になってしまっていたなんて!なんて馬鹿な男なのか!
猫マスター失格である。本当にごめん。
しかし先生の心優しい対応によって僕の心が救われ、結果猫たちが救われた格好となった。
事実、あの時皮下点滴をしてもらえなかったら、栄養がなくなり、肝リピドーシスという病気になっていたり、最悪の事態すらあり得たと思う。先生もそれを感じたからこそ、対応してくれたのだと思う。
動物と暮らす以上動物病院選びは命に関わる

僕はこの話をするたびに
「いい病院があってよかったですね」「運がいいんですね」
と言われるのだが、勿論それはその通り!だが!
僕はこの病院に行き着くまでに5,6個以上動物病院を変えている。
やたら検査検査検査検査で毎回破産レベルの請求、という病院もあったし、大体でやっちゃうところもあったし、めちゃくちゃ頭でっかちな知識オンリーで解決しようとする先生もいたし、感情を失っていた先生もいた。
全員いい先生であることは間違い無いのだが、やはり人と人、相性はある。僕は謎にマメな性格なので、自分的に理にかなっていない解説は頭に入って来図、不安でいっぱいになってしまう・・・。
そんなこんなで中々ぴったりの病院が見つからず、実は僕が今絶大に信頼しているこの病院の先生に出会うまで、すごく長い歳月がかかっているのだ。
とはいえ、やはり通える範囲に、この病院があったのは勿論奇跡だとは思う。
しかし、この病院に出会えるまで、いろいろな病院を探し続けた結果でもあるのです。
どの先生もみなさんいい人たちではあるのですが、何より「飼い主にスタンスが合うか」とかも大事だなと思ったんです。
すごく腕がどれだけ良くても、やはり伝え方一つで嫌なを思いをさせてしまう先生もいますし笑、
ストレスに弱い猫という動物の特性を無視して、ストレスがかかるような検査や治療も「医学的にいいから!ストレスなんてそのうち慣れるよ!」と押し付けるところもあります。
今の先生は猫のストレスケアを最大限に考えてくださっていて、無闇矢鱈に連れて来させないし、極力ストレスのない方法を選んでくれています。その猫、飼い主に合わせた最適な治療を見つけてくれると信じています。
それなのに咄嗟の判断になると決断力があって
「ここは僕を信じて〇〇の検査をさせてください」とか、バシッと言ってくれることも多く、すごく信頼できるのです。
我が家の猫たちは毛艶がとてもいいとネットでもよく言われますが、それはやはり最大限ストレスが少ない環境を作っているというのもありますし、治療や通院があっても毛艶が悪くならないのは、やはりストレスが少ないのだろうなあ、と思います。

僕は本当に先生に出会えてよかった。
この先生の言うこと聞いてりゃ間違いない!とすら思う。信者です。
この病院の待合室に長く座っていると、患者さんが口々に先生の話をしていて
「前の病院では治らないから余命何ヶ月って言われたのにこっちに来てもう普通に何年も経つけどむしろすごく元気になった。歩けなかったのに今は走ってここまで来てるのよ〜」
など僕のように違う病院から来て、容体が良くなった子や、先生の雰囲気や診察が好きで、みんな安心して通っている様子だった。
きっとこれは、治療法に大きな差があったとかよりも、最適解を的確に導き出し、そして何より、飼い主自身が「動物のために頑張らなきゃ!」と思える、と言うのが大きいのだと思う。
先生には少なくともその力がある。
陽キャで明るいとかもない。言って仕舞えば結構地味な感じの普通の先生。それなのに、言葉の節々に動物への愛や優しさが滲み出ていて、「あ〜この人なら信用できる」と思えてしまうのです。
とまあ、このくらいダラダラとかけてしまうくらいいい病院なのです。
皆様も、適当に近所にあった一個ではなく、いくつか病院を見てみると、いい先生や、合う先生がいると思います。
僕たち素人では先生たちには絶対に敵いません。だからこそ、自分の知識外のことを任せることになる獣医さんは、しっかりえらびましょう!
この日を境に生き方や考え方が大きくかわった
僕は猫と暮らし出して、生活が一変した。すごく幸せになったし、見違えてまともな人間になっていった。
しかし、そこには必ず責任が伴うし、みんなのために僕は何があっても戦い続けなければならない。
この事件をきっかけに、治療にはお金がかかること、多頭飼いならではの難しさがたくさんあると言うこと、そしてもっともっと猫たちのことを知る必要があるんだ。
そう思った僕はとある決断をしました。
次回
猫マスターになるために・・・
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がんばります