ニャンデレラストーリーは突然に・・・ PR

【ニャンデレラストーリーは突然に。Vol.23】猫たちが起こしてくれた僕の人生最大の転機

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前回もお送りしたように、ありえんくらい幸せ・・・あ、劣悪な環境での仕事(建前)

う〜ん!劣悪ウゥゥ!(歓喜)

よく作曲してたな・・・と言うレベルの仕事環境で、日々曲を書くも、毎日毎日毎日・・・書き続けたその数年間300曲以上。多分色々含めると500曲以上。そんなに書きまくっていると流石にくるのです・・・

スランプがね・・・

スランプ・・・実際にそんなものは僕には存在していないと思っていた。

無限に作れると思っていた・・・しかし・・・あったのだ・・・

全く書けないのだ・・・。

何作ろうとしても全部同じになる。思考を変えて作ると、既存曲そっくりになる・・・

何を作っても満足いかない、どころか、何一つメロディが作れないのだ。

作曲家に限らず物づくりを生業とする人々には一回はあるのではないだろうか・・・

ここで僕の音楽家人生での鉄板謎エピソードの一つを披露したい。

「曲ができない」「思い浮かばない」

そんなふうに頭を抱えながらも、生み出していかなければならない。それが職業作家生涯の苦しみでもあり、乗り越えなければならない壁なのだ。

しかし、出ないもんは出ん!!!各作家さんいろんな対処法を持っています。

釣りに行く、思いっきり遊ぶ、寝まくる、聴きまくる、弾きまくる、歌いまくる、ライブに行く、猫と遊ぶ、、、、などなど。

正解はありません。作れない時は気分を変えるのも一つ。こん詰めて気合いで乗り越えるのもまた一つ。

その当時の僕最大の攻略法は散歩でした。

散歩して野良猫に名前つけたりして3時間くらいひたすら歩く。

たまに散歩の次元超えて10割の力で猫探ししてる

その野良猫の名前でメロディ歌ったりしてそれをとっかかりにして作る!とかやっていました。

ある日、スランプ気味だった僕の頭にとあるメロディが流れてきました。

そのメロディを聞いた僕は確信しました。

「これは、世界を変える名曲だ」

と頭のイメージをどんどんパソコンに打ち込みものの30分で曲に。

「きた・・・僕は・・・神になる・・・」

そう感じた。その心の余裕と、「もうこれで印税生活500年できるわ」という感覚から焼肉を食いまくり、猫とゴロゴロしまくり。

夜「さ、将来音楽の教科書に載るレベルの名曲、仕上げちゃお」

と意気込み、曲をリプレイして我に帰った。

「・・・・・これって・・・・」

ABBAのダンシングクイーンのメロ

マジのマジでダンシングクイーンのサビと全く同じ曲を作っていたのだ。

あろうことかこんな世界的名曲とメロが同じだということに気がつかなかったのだ。

作曲家は、メロディが生まれなくなるとここまで盲目になるのだ。

マジのマジで一切何もわからなくなることが、稀にあるのだ。

だってこんな名曲絶対聞いたことあるしなんなら僕めっちゃ好きなはずなのに、焼肉食い終わるまで気がつかなかったのである。

もちろんその曲をコンペや世の中に出したりなどはせず、ボツにしたわけだが、こうやってメロディパニック現象みたいなものに陥ることは、実は結構あるのだ。

「生みの苦しみ」とかよくカッコつけていうことがありますが、いろんな種類の「生みの苦しみ」があるのです・・・

ちなみに、その数ヶ月後に

「なんか聞いたことあるな・・・この曲・・・まさかまたダンシングクイーン現象起こしてねえだろうな・・・?」

と思って色々考えてみたらなんと

一年前に自分が書いた曲をABサビ、全てマルっと「新曲」みたいな顔して書いていたこともあります。

一年前に自分が書いた曲をただ作り直しただけなのに、それすら完成するまで気が付きませんでした。アホすぎん?

そんな二進も三進もいかないパニック状態の僕に来た大きなお話

マジで曲できない、金もない、なんか色々やばい・・・死ぬかもしれん・・

そのくらい凹みきっていた僕に

「某国民的アイドルの某超有名大型イベント用の楽曲募集」

の話が来た。実はこれ、僕が作家になった時からの目標の一つで、当時のマネージャーにもそればっか話していました。

それがついに、目の前に。

とは言ったものの、使われるのはもちろん「いい曲」

有名作曲家さんも含めて数多の作曲家さんが曲を提出する。

しかし、今の僕は絶賛スランプ中。曲なんてドレミ〜しか出ません。

まさに最悪のタイミング。「今じゃねえだろ・・・」

そんな思いと、何をどう考え体を動かしても一切何も生まれてこないこの状況に苛立ちを隠しきれなかった。

猫のために家を建てるとか、猫を守るとか言っておいて、肝心な時に何もできない。

きっと、人生成功する人は、こういうタイミングを逃さないし、スランプも綺麗に抜け出せている・・・

こんな不甲斐ないことにならないんだ・・・

やっぱり僕は、負け組なんだ・・・。

そんな弱腰モードのまま〆切前日の夜を迎えてしまった

残り数時間で〆切だ。まだ、一小節すらできていない。頭も真っ白だ。

最後まで足掻こうとギターや鍵盤を触るが何も出てこない。

もう、終わりだ・・・。

そう思っていたその瞬間

この机の下特別スペースにいたリュックが、鍵盤に飛び乗った。

それが奇跡的に音楽理論的に破綻しないメロディとなっていて、妙に軽快。妙に耳馴染みがいい。たった4.5音の連続音。

「おいおい〜今はやめれ〜・・・・」

そういいながらも僕の頭で鳴り響き続けていた。

「待てよ・・・これって・・・」

こうして指を動かしてものの40分ちょっと。

曲が完成したのだ。

あれだけスランプ丸出しで何も書くことができなかった僕が、リュックにヒントをもらい、曲を作れた。

先ほど書いた「きっと、人生成功する人は、こういうタイミングを逃さない」という教訓。僕1人では、タイミングを逃すし万年スランプだろう。タイミングを逃すし、才能もない。

でも、リュックが、猫たちが支えてくれれば、タイミングを逃さないし、まるで才能ある感を出せるのだ。

こうして急遽生まれた楽曲は、なんと「某国民的アイドルの某超有名大型イベント用の楽曲」に起用され、僕の人生の目標の一つを叶えることになったのだ。

リュックのおかげで

次回

猫たちのおかげで大きなきっかけを掴んだ猫マスターの生活の変化

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乞うご期待