ニャンデレラストーリーは突然に・・・ PR

【ニャンデレラストーリーは突然に。Vol.9】もう、これ以上猫は飼わない。そう誓った夜の奇跡

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前回の連載記事で書いた通り、ニックとピーボを迎え入れてからはさらに生活は激変。

全員でパーリナイすることが多いのだが、突然遊びが交代制になりソラとリュックが散々走り回り、やっと寝たと思ったらニックとピーボが暴走、やっと寝るぞと思ったらニックがリュックを蹴り飛ばし目覚めるリュック。を繰り返したり。そんな日々がただただ幸せでした。

しかし、世の中は残酷なもので、猫が4匹になったからと言って家が広くなるわけでも、僕が縮むわけでもないのだ。つまり増えれば増えただけ部屋の占有面積が増え部屋は必然的に狭くなる。

つまりみんなの遊ぶスペースも過ごすスペースも狭くなってしまう。

そもそもがワンルームで狭すぎる環境で、陽もたいして当たらないし何もいいところなどない。

4匹の猫たちと暮らししばらく経った僕は

「こんな劣悪な環境なのに、これ以上猫たちを増やすなんて選択肢は、流石にないわな・・・・」

そう強く思った。

「僕はこの4匹を幸せにすることに命をかけるぜ」

そう誓った日、その夜に起きた奇跡

仲良しすぎる2匹

本当に今の僕ではどう考えたって幸せに出来る猫の数に限界がある。正直今でさえ限界突破状態である。

保護猫たちを救うとか大それた言い方をしているがこれだって人間のエゴ。こんな劣悪な環境に連れてこられたのであればそれは猫たちにとって不運でしかないんだ。

だから僕は今この子たちを幸せにするために頑張る。とにかく頑張る。

これ以上、優しさのつもりで保護をして、無理やり連れてきてしまった他の子たちを不運にしないために。

「人間が猫を引き取ることの重要さ」については色々な記事で書いています。例えばこちら

とにかく!今同じ部屋で暮らす4匹の猫たちのためにも、とにかく今をキープして、生活レベルを上げて、もっと幸せにするんや!!!

そう誓った日、その日の夜。

捨てられていた仔猫に出会ってしまったです。

寒空の下で母猫も、兄弟もいない。

しかし段ボールに捨てられている時点で、野良猫ではないのだろう。

兄弟はダンボールから逃げてしまったのか、元々1匹なのかは定かではない。しかし、あたりを見渡しても、他に猫は見当たらない。他の子は誰かが保護したのかなんなのか・・・。

しかし、とにかく1匹で一生懸命鳴く子猫を見て、数秒後に

「こ、これは例外ね」

とそこそこ大きめの声で発し、猛ダッシュで連れて帰ってしまい、秒速で誓いは破られ家族は5匹となった。おそらく世界最短の誓い破り速度だろう。

しかし、この5匹は出会うべくして出会った。

そして僕のものとで暮らすために、運命がそうさせたんだと、今でもそう思う。思いたい。

そう思うには理由がある。

正直に言えば、もし「5匹捨てられていたら」僕は見過ごし・・・・・はしなかっただろうが、動物病院ないしは、里親サイトのようなもので飼い主を探す方向で考えていただろう。

複数匹いたら、自分の家で暮らそうとは言えなかったと思う。

「1匹」だったからこそ、家族になろう!と思えたのだと思う。

リュックとソラは偶然にも僕が幼少期に暮らしていた思い出深い街で生まれた子だった。

他の子たちもいろんな偶然が重なって我が家にきた。

捨てられていたこの子を見つけたときは

「捨てたやつ出てこい目潰ししてからお前が死ぬまで2分おきに鼻にワサビ詰め込んでやる」

と思っていたが、今となっては

「この子を捨ててくれてありがとう。おかげでお前は不幸に、僕は世界一の幸せ者になりました。これからもせいぜい一生そのクソみたいな人生を堪能してください。感謝しています。」

と思うようにまでになったのだ。

おかげで、今この「仔猫ちゃん」は

この家で

最強に優しく可愛い家族と一緒に過ごし

この世界一の寝顔で眠り

たまにこんなに股ひらいちゃったりとかしてるぜ。

しかしな、この子を捨てたお前は、この最高の寝顔や、この子がくれる最高の幸せを、一生受けられない。なぜならクソだからだよ

しかし、なぜかいつまでたっても・・名前も見た目も「仔猫ちゃん」

そんな、奇跡的な出会いで我が家に来てくれた猫のことを、あろうことか、僕は数日間

「仔猫ちゃん」

と呼んでいた。

理由は簡単で、あまりにも突然の出会いで、名前候補がなかったのだ・・・。

掌サイズより少し大きいやんちゃ坊主。なぜか僕の顔の横で座って寝る特技があった。

猫は手の大きさで、将来の体の大きさがある程度わかります。

この子は、他の子より少し手が大きい。これは大きく強くなるぞ〜。

そんな妄想ばかりしながら、なかなか名前の決まらない日々だったが

すっかり涙や鼻水もなくなったある日、キャットタワーから降りる「仔猫ちゃん」から、

「ポポロンッ!!!」

という謎の音が出たのだ。いや、まじなのだ。

完全に「ポポロンッ!!!」と言ったのだ。

そして僕が人生で一番大好きなお菓子の名前。それが「ポポロン」だった。

もうこれはポポロンでしかない。

ということで、突然名前が決まり、ついに本当に家族になったポポロンだった。

こうして、今僕と暮らす5匹との、幸せすぎる生活が、幕を開けた。

次回

ポポロンがきて一番変わったこと。4匹から5匹になること以上の、負荷。

次の記事はこちら

乞うご期待

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